6.
なんなんだろう、毎回。参考にしないから部活の実績がイマイチで他の部活に舐められるのではないのか。
それなりに上手い人がちらほらいるのに、そこまで本気を出さず、先生に出された課題をやっているように見せかけて中途半端で、元からやらない人も大多数を占めていた。
やる気がないなら、もういっその事辞めてしまえばいいのに。
それこそ筋肉自慢をしているのならそれを活かせる部活に行けばいいのに。
それぞれ机を定位置に戻しつつも、思い思いに座り、喋りだしている最中、月岡はクロッキー用のスケッチブックを片付け、自分のスクールバッグを肩にかけ、その足で窓側に座った。
窓の外にはグラウンドが広がっている。窓を開けているため、運動部の声が風に乗って聞こえてくる。
先生の話を聞きたいが、そちらの方も耳に入ってきてしまう。
「青葦、はえ〜〜!!!」
男子の悔しがる声が上がった。
つられて見ると、短距離を走っていたらしく、ゴール先で叫んでいた男子が青葦らしき相手に悔しそうに地団駄を踏んでいた。
前に偶然にも青葦が走っているところを見かけたことがあるが、スタート地点では足並み揃っていたのが、段々と誰一人も追い抜かせない距離となり、ゆうに走り切っていた。
短距離でも平均より遅い月岡としても羨ましいぐらい速かった。
速いとどんな景色なのだろう。爽快感が違うのかな。
風を切るような走り方をしてみたい。
「⋯⋯なんて、座ってただ描いている僕には必要ないことか」
窓から目線を外した月岡は、すっかり先生の話が終わり、それぞれコンクールの課題らしいものをやっている空気を察し、自身も少しずつ取り組んでいる課題に意識を向けた。
なんなんだろう、毎回。参考にしないから部活の実績がイマイチで他の部活に舐められるのではないのか。
それなりに上手い人がちらほらいるのに、そこまで本気を出さず、先生に出された課題をやっているように見せかけて中途半端で、元からやらない人も大多数を占めていた。
やる気がないなら、もういっその事辞めてしまえばいいのに。
それこそ筋肉自慢をしているのならそれを活かせる部活に行けばいいのに。
それぞれ机を定位置に戻しつつも、思い思いに座り、喋りだしている最中、月岡はクロッキー用のスケッチブックを片付け、自分のスクールバッグを肩にかけ、その足で窓側に座った。
窓の外にはグラウンドが広がっている。窓を開けているため、運動部の声が風に乗って聞こえてくる。
先生の話を聞きたいが、そちらの方も耳に入ってきてしまう。
「青葦、はえ〜〜!!!」
男子の悔しがる声が上がった。
つられて見ると、短距離を走っていたらしく、ゴール先で叫んでいた男子が青葦らしき相手に悔しそうに地団駄を踏んでいた。
前に偶然にも青葦が走っているところを見かけたことがあるが、スタート地点では足並み揃っていたのが、段々と誰一人も追い抜かせない距離となり、ゆうに走り切っていた。
短距離でも平均より遅い月岡としても羨ましいぐらい速かった。
速いとどんな景色なのだろう。爽快感が違うのかな。
風を切るような走り方をしてみたい。
「⋯⋯なんて、座ってただ描いている僕には必要ないことか」
窓から目線を外した月岡は、すっかり先生の話が終わり、それぞれコンクールの課題らしいものをやっている空気を察し、自身も少しずつ取り組んでいる課題に意識を向けた。
