4.
「おーい、青葦、起きろー」
黒板に書いていた先生が気づいたようだ。
青葦の席にやってきては机を叩き、起こしていた。
その際、先生が立ち塞がってしまい、青葦の姿が完全に見えなくなってしまった。
瞬間、魔法が解けたようにハッと我に返った。
静まらない鼓動を抑えるように小さくため息を吐き、目線を落とす。
左斜めからの光を意識し、こちらに向ける青葦のほぼ全体に陰を付けていったが、それでも実物よりも綺麗な顔立ちに見えるのは補正しすぎただろうか。
可愛い。
頭の中でそんな言葉が浮かんだ。
さっきの女子が言っていた言葉にそう影響されたのだろう。そう思いたい。
人の顔を見るなり嫌そうな顔をして、酷い言葉を吐く相手に寝顔を見ただけでそのような感情を向けるなんてありえない。おかしいのでは。
それ以前に相手は男だ。同性でそう思ってしまうなんて自分が気持ち悪い。
ごちゃ混ぜになる感情に蓋をするようにスケッチブックを閉じた。
「おーい、青葦、起きろー」
黒板に書いていた先生が気づいたようだ。
青葦の席にやってきては机を叩き、起こしていた。
その際、先生が立ち塞がってしまい、青葦の姿が完全に見えなくなってしまった。
瞬間、魔法が解けたようにハッと我に返った。
静まらない鼓動を抑えるように小さくため息を吐き、目線を落とす。
左斜めからの光を意識し、こちらに向ける青葦のほぼ全体に陰を付けていったが、それでも実物よりも綺麗な顔立ちに見えるのは補正しすぎただろうか。
可愛い。
頭の中でそんな言葉が浮かんだ。
さっきの女子が言っていた言葉にそう影響されたのだろう。そう思いたい。
人の顔を見るなり嫌そうな顔をして、酷い言葉を吐く相手に寝顔を見ただけでそのような感情を向けるなんてありえない。おかしいのでは。
それ以前に相手は男だ。同性でそう思ってしまうなんて自分が気持ち悪い。
ごちゃ混ぜになる感情に蓋をするようにスケッチブックを閉じた。
