24.
ただなんてことないことを言っただけだ。
しっかりしろ、自分。
「えっと、青葦君も遅くまで?」
「そ、なんたって夏に大会があるからな。候補に上がっているから、より頑張らないとな」
「青葦君なら優勝取れそうだよね」
「月岡分かってんじゃん。俺なら余裕でいけるよな」
へへと得意気な顔を見せる。
鼓動が高鳴った。
夕日に照らされる彼の横顔はいつも違った景色を見せ、鼓動を早まらせる。
「月岡? なんか、顔赤く──⋯⋯」
「おーいっ! 青葦っ! なんで置いていくんだよ!」
青葦の友人が怒り気味でやってきた。
「あ、すっかり忘れてたわ」
「はぁっ!? ありえねっ! 最近授業で真面目ぶって、さらにモテモテになっているからって調子乗りやがって!」
「おいおい、何の言いがかりだよ。お前も寝てねーで、真面目に授業を受けろよ」
わいのわいのと騒ぐ青葦らをよそに、月岡は青葦が言いかけた言葉に頬に手を添えていた。
心臓に留まらず、顔にも出ていたなんて。
おかしい。なんでそこまで意識しているのだろうか。
これじゃ、さっきの女子のようではないか。
「あ、悪い。話の途中だったよな」
「あ、ううんっ! でも、僕お邪魔みたいだから失礼するね!」
「あっ──」
一方的に早口気味にそう言うと、その場から逃げるように駆け出した。
大して走れずすぐに息が上がってしまった月岡は、ちらほらと歩く同じ高校の人達の中で一旦立ち止まった。
あの時の放課後と同じことをしてしまった。
何をやっているのだろう。別に逃げる必要なんてなかっただろうに。
けど、青葦が笑う顔を見ると自分が変になるんだ。落ち着かなくなる。
「どうしたらいいんだろう⋯⋯」
ただなんてことないことを言っただけだ。
しっかりしろ、自分。
「えっと、青葦君も遅くまで?」
「そ、なんたって夏に大会があるからな。候補に上がっているから、より頑張らないとな」
「青葦君なら優勝取れそうだよね」
「月岡分かってんじゃん。俺なら余裕でいけるよな」
へへと得意気な顔を見せる。
鼓動が高鳴った。
夕日に照らされる彼の横顔はいつも違った景色を見せ、鼓動を早まらせる。
「月岡? なんか、顔赤く──⋯⋯」
「おーいっ! 青葦っ! なんで置いていくんだよ!」
青葦の友人が怒り気味でやってきた。
「あ、すっかり忘れてたわ」
「はぁっ!? ありえねっ! 最近授業で真面目ぶって、さらにモテモテになっているからって調子乗りやがって!」
「おいおい、何の言いがかりだよ。お前も寝てねーで、真面目に授業を受けろよ」
わいのわいのと騒ぐ青葦らをよそに、月岡は青葦が言いかけた言葉に頬に手を添えていた。
心臓に留まらず、顔にも出ていたなんて。
おかしい。なんでそこまで意識しているのだろうか。
これじゃ、さっきの女子のようではないか。
「あ、悪い。話の途中だったよな」
「あ、ううんっ! でも、僕お邪魔みたいだから失礼するね!」
「あっ──」
一方的に早口気味にそう言うと、その場から逃げるように駆け出した。
大して走れずすぐに息が上がってしまった月岡は、ちらほらと歩く同じ高校の人達の中で一旦立ち止まった。
あの時の放課後と同じことをしてしまった。
何をやっているのだろう。別に逃げる必要なんてなかっただろうに。
けど、青葦が笑う顔を見ると自分が変になるんだ。落ち着かなくなる。
「どうしたらいいんだろう⋯⋯」
