放課後、B棟の4階にある生徒会会議室に向かう。
ウチの高校は、教室、食堂、職員室などがあるA棟、
特別教室や部室、体育館があるB棟
に、分かれている。
部活をしていない僕は、ほとんどB棟に行くことが無い。
4階まで階段を登っていく。
1階よりも2階、2階よりも3階、どんどん、人けがなくなり、静かになっていく。
4階は、怖いくらい静まり返っていた。
生徒会会議室はすぐに見つかった。
僕は深呼吸をして、ノックをする。中から
「は〜い」
と、元気な女子生徒の声が聞こえた。
僕は、小さくなりそうな声を、なんとか聞こえる程度に保ち、
「すみません、緑化委員のものですが」
と言った。
「どうぞ」
の声で、引き戸を開ける。
一歩中に入った。
大きな机の周りに5脚の椅子、パッと5人いることが視界に入る。
僕はすぐに頭を下げ、
「緑化委員の1年川本です。本日の公約にあった花壇の件でお話をしたいことがあり、伺いました」
と一気に言った。
「1年って何で?緑化委員の委員長は2年だよね?」
「たしか、1組の佐田。だよね?」
男子生徒2人が会話している。
とても頭を上げられる空気ではない。
「都野君、一緒のクラスだよね?聞いてる?会長、会長!」
「さぁ」
興味無さそうな声と同時に、パイプ椅子から立ち上がる音が聞こえた。
「とりあえず頭上げて」
入口の近くにいた女子生徒が僕に声を掛けてくれた。そして、その女子生徒は自己紹介を始める。
「私は、石川玲奈、成績順位5位だから会計、全然細かくないし、務まるかな〜って不安なのが私ね」
はぁ…僕は、この重たい空気に合わない、能天気な自己紹介に苦笑いを返した。
石川先輩の紹介は続く。
「で、私の前に座ってるのが、同じ会計の阿部夏輝。さっき会長、会長って、しつこかったのが彼」
「しつこいってなんだよ」
と阿部先輩は腕組みをし、椅子を斜めにバランスをとっている。
「はいはい」
と阿部先輩の話を流し、続ける石川先輩
「あべなつの隣が」
「なに?あべなつって?」
と阿部先輩
「そっちの方が呼びやすいなって思って」
ニコッと愛嬌で乗り切り、紹介を続ける石川先輩
「あべなつの隣が書記の姫川ちゃん、この殺風景な生徒会会議室に咲く1輪の花」
そんなぁ〜と言いながら姫川先輩は上品に笑った。
「で、私の隣が、副会長の前田君。初っ端に1年が何?って凄んだヤツ」
「なんだよ、凄むって、俺は手順を教えてやろうと思って。
ルールのもと動かさないと委員会なんて、ぐちゃぐちゃになるだろ」
前田先輩は本気で苛ついているようだ。
「教えて!やろうと!思って!
怖っ…言い方が、上から目線で、威圧的なのよ。ねぇ〜」
と石川先輩は僕と目を合わせてきた。
僕は、とりあえず用件を話して、早くこの場を立ち去りたい。
「あの、花壇を壊すのは考え直して欲しいんです」と、頭を下げた。
「だから、そういうことは、緑化委員長から規定の書面を出してもらって。ただの1年が、ここに来ちゃダメなの」
と、前田先輩が言った。
「ひどい〜その言い方」
と石川先輩
やっぱり、門前払いかぁ…と思った瞬間
「これに書いてきて」
とノートが机をすべり、僕の足元に落ちた。
「都野君、規定の書面があって」
と前田先輩。
都野君?会長が僕にノートを…
「俺の公約、この話は俺預りで。」
僕はノートを拾い、会長の方をみる。
「書けたら、隣の会長室に置いといて。以上」
「あっはい。」
僕はよくわからないまま返事をし、会議室を後にした。何をいつまでに書いて、どこに出すんだっけ?
会話を振り返りながら、自分がすべき事を整理していた。
ウチの高校は、教室、食堂、職員室などがあるA棟、
特別教室や部室、体育館があるB棟
に、分かれている。
部活をしていない僕は、ほとんどB棟に行くことが無い。
4階まで階段を登っていく。
1階よりも2階、2階よりも3階、どんどん、人けがなくなり、静かになっていく。
4階は、怖いくらい静まり返っていた。
生徒会会議室はすぐに見つかった。
僕は深呼吸をして、ノックをする。中から
「は〜い」
と、元気な女子生徒の声が聞こえた。
僕は、小さくなりそうな声を、なんとか聞こえる程度に保ち、
「すみません、緑化委員のものですが」
と言った。
「どうぞ」
の声で、引き戸を開ける。
一歩中に入った。
大きな机の周りに5脚の椅子、パッと5人いることが視界に入る。
僕はすぐに頭を下げ、
「緑化委員の1年川本です。本日の公約にあった花壇の件でお話をしたいことがあり、伺いました」
と一気に言った。
「1年って何で?緑化委員の委員長は2年だよね?」
「たしか、1組の佐田。だよね?」
男子生徒2人が会話している。
とても頭を上げられる空気ではない。
「都野君、一緒のクラスだよね?聞いてる?会長、会長!」
「さぁ」
興味無さそうな声と同時に、パイプ椅子から立ち上がる音が聞こえた。
「とりあえず頭上げて」
入口の近くにいた女子生徒が僕に声を掛けてくれた。そして、その女子生徒は自己紹介を始める。
「私は、石川玲奈、成績順位5位だから会計、全然細かくないし、務まるかな〜って不安なのが私ね」
はぁ…僕は、この重たい空気に合わない、能天気な自己紹介に苦笑いを返した。
石川先輩の紹介は続く。
「で、私の前に座ってるのが、同じ会計の阿部夏輝。さっき会長、会長って、しつこかったのが彼」
「しつこいってなんだよ」
と阿部先輩は腕組みをし、椅子を斜めにバランスをとっている。
「はいはい」
と阿部先輩の話を流し、続ける石川先輩
「あべなつの隣が」
「なに?あべなつって?」
と阿部先輩
「そっちの方が呼びやすいなって思って」
ニコッと愛嬌で乗り切り、紹介を続ける石川先輩
「あべなつの隣が書記の姫川ちゃん、この殺風景な生徒会会議室に咲く1輪の花」
そんなぁ〜と言いながら姫川先輩は上品に笑った。
「で、私の隣が、副会長の前田君。初っ端に1年が何?って凄んだヤツ」
「なんだよ、凄むって、俺は手順を教えてやろうと思って。
ルールのもと動かさないと委員会なんて、ぐちゃぐちゃになるだろ」
前田先輩は本気で苛ついているようだ。
「教えて!やろうと!思って!
怖っ…言い方が、上から目線で、威圧的なのよ。ねぇ〜」
と石川先輩は僕と目を合わせてきた。
僕は、とりあえず用件を話して、早くこの場を立ち去りたい。
「あの、花壇を壊すのは考え直して欲しいんです」と、頭を下げた。
「だから、そういうことは、緑化委員長から規定の書面を出してもらって。ただの1年が、ここに来ちゃダメなの」
と、前田先輩が言った。
「ひどい〜その言い方」
と石川先輩
やっぱり、門前払いかぁ…と思った瞬間
「これに書いてきて」
とノートが机をすべり、僕の足元に落ちた。
「都野君、規定の書面があって」
と前田先輩。
都野君?会長が僕にノートを…
「俺の公約、この話は俺預りで。」
僕はノートを拾い、会長の方をみる。
「書けたら、隣の会長室に置いといて。以上」
「あっはい。」
僕はよくわからないまま返事をし、会議室を後にした。何をいつまでに書いて、どこに出すんだっけ?
会話を振り返りながら、自分がすべき事を整理していた。
