ひとつ上の先輩が卒業して、先輩が担ってた指揮者を決めないといけなかった。
顧問の先生は部活に全く顔を出さない人だったので、練習の時だけ生徒で指揮者を担って、本番や2週間に1回くらい外部の先生が来てくれる。そんなスタイルだった。
私は指揮者を決める日、委員会があって、途中から参加する予定だった。
結局委員会が伸びてしまい、ほぼ終わりがけにやっと顔を出すことができた。
「遅くなっちゃって……。」
部室の扉を静かに開ける。
直後、私は驚きを隠せなかった。
目の前の黒板には大きく、
「田中奏音」。
私の名前が書いてあった。
「えっと……どういうこと?」
私は焦って近くにいた部長に聞いた。
「今年はね、2人体制でやることになったから。サックスの三谷さんと田中さん。」
部長が淡々と説明をする。
すると三谷さんが声をかけてきた。
「指揮者ってかっこいいなって言ってたじゃん。」
確かに雑談してて言ったけど、やりたいとはあまり思っていなかった。
何より昔からピアノを習っている三谷さんに比べて、私は音楽の知識がほとんどなかった。
でも、いなかった自分も悪いし、決まったことを決め直すのも良くない……
結局私は、不安を抱えたまま、指揮者を引き受けることにした。
顧問の先生は部活に全く顔を出さない人だったので、練習の時だけ生徒で指揮者を担って、本番や2週間に1回くらい外部の先生が来てくれる。そんなスタイルだった。
私は指揮者を決める日、委員会があって、途中から参加する予定だった。
結局委員会が伸びてしまい、ほぼ終わりがけにやっと顔を出すことができた。
「遅くなっちゃって……。」
部室の扉を静かに開ける。
直後、私は驚きを隠せなかった。
目の前の黒板には大きく、
「田中奏音」。
私の名前が書いてあった。
「えっと……どういうこと?」
私は焦って近くにいた部長に聞いた。
「今年はね、2人体制でやることになったから。サックスの三谷さんと田中さん。」
部長が淡々と説明をする。
すると三谷さんが声をかけてきた。
「指揮者ってかっこいいなって言ってたじゃん。」
確かに雑談してて言ったけど、やりたいとはあまり思っていなかった。
何より昔からピアノを習っている三谷さんに比べて、私は音楽の知識がほとんどなかった。
でも、いなかった自分も悪いし、決まったことを決め直すのも良くない……
結局私は、不安を抱えたまま、指揮者を引き受けることにした。
