"みなも"みたいな恋だった

春休みはあっという間にすぎて、高校生になった。

私は結局吹奏楽部には入れなかった。

少しづつ音を聴くことができるようにはなっていたが、まだ完全には戻ってなかった。

それでも、涼介の音を聴くことはできた。
野外のライブにハコのライブハウス。
色んな場所に足を運んだ。

そこには好きな風に歌って、好きなように歩む。
そんな楽しそうな涼介の姿があった。

いつの間にかその姿に魅了された、周りにはたくさんの人が集まるようになっていった。

そんな姿にちょっと嫉妬する事もあったけど、演奏が終わり、拍手が鳴る度に、自分の事のように嬉しかった。


「私のことを歌詞にされた時はちょっと恥ずかしかったな…。」
私は久しぶりに涼介のYouTubeを開いた。
とても懐かしいMVが出てきた。

「でも……私も涼介のこと、小説として残してるわけだし…一緒か。」
私はイヤホンをして涼介の音楽を聴き始めた。