"みなも"みたいな恋だった

そんなことを思ったすぐに、下駄箱でたまたま帰ろうとしていた涼介にあった。

「久しぶり!」
私は声をかける。

「おお。田中か。」
涼介は靴を履きながら答えた。

「あのさ、なんか部長が部活みんなで最後に1回演奏してから打ち上げをやろうって言ってたよ。知ってる?」

私はそういいながら涼介と一緒に外に出た。

「ああ聞いたよ。行くつもり。」
涼介は答える。
 
「後輩ちゃんズも来るってね。告白されちゃうんじゃないの〜?」
私は笑いながら言った。

「なんでだよ……。」
涼介は少しムスッとした顔で言った。

「モテモテだったじゃん。後輩ちゃんズに好きな子いないの?」
私は上手く話を繋げて聞き出そうとした。

「はぁ…。」
涼介はため息を着く。

「誰、誰〜?」
私はジロジロみながら聞く。お互いの帰路の分岐の場所に着くまで私はずっと聞いていた。

分岐点に着くと観念したのか、

「打ち上げのあとに教えるよ。」
そう涼介は少し困った顔で答えた。

しつこすぎたかなと反省しつつも、聞けるならいっか。と私は楽観的だった。
 
「また打ち上げの時にね!」
そう言って夕日を背にお互い家に帰った。