翌日、僕は〈マリ〉に立ち寄った。
ママのマリがカウンターで新聞を広げ、こちらを見て笑っている。
「おはよう。……何よ、アンタ、今日はいい顔してるわね」
「本棚、組み立ててきたよ」
「そう。じゃあお疲れさま。アンタたち、やっと煙が晴れたのね」
マリの言葉が胸に染みた。
外に出ると、夜のすすきのの風はまだ肌寒い。
歩道の桜が、まだ半分しか咲いていない。
それでも、光の中で一枚の花びらが舞っていた。
春の煙は、今年も街を包んでいた。
あの夜、確かに世界は、少しだけ変わっていたのだろう。
ママのマリがカウンターで新聞を広げ、こちらを見て笑っている。
「おはよう。……何よ、アンタ、今日はいい顔してるわね」
「本棚、組み立ててきたよ」
「そう。じゃあお疲れさま。アンタたち、やっと煙が晴れたのね」
マリの言葉が胸に染みた。
外に出ると、夜のすすきのの風はまだ肌寒い。
歩道の桜が、まだ半分しか咲いていない。
それでも、光の中で一枚の花びらが舞っていた。
春の煙は、今年も街を包んでいた。
あの夜、確かに世界は、少しだけ変わっていたのだろう。



