工具を器用に動かす彼の横顔に、少女は声をかけた。
「あなたは王子様なの?」
問いかけると、彼はちょっと目を見開いた。
「どうして、そう思うの?」
と聞き返されるから、
「この間……来た時。
大人の人が私の手を掴もうとした時、あなたは『やめて』って言ってくれた。そうしたら、その人は手を離してくれて、親切に家に返してくれた。
……あなたの言うことは、みんなが聞く。
……だから、王子様だと思った。
……ねずみの王国の」
「ねずみの王国……」
その言葉に、彼はちょっと笑って、
「そうかもね」
とだけ答えた。
「あなたは王子様なの?」
問いかけると、彼はちょっと目を見開いた。
「どうして、そう思うの?」
と聞き返されるから、
「この間……来た時。
大人の人が私の手を掴もうとした時、あなたは『やめて』って言ってくれた。そうしたら、その人は手を離してくれて、親切に家に返してくれた。
……あなたの言うことは、みんなが聞く。
……だから、王子様だと思った。
……ねずみの王国の」
「ねずみの王国……」
その言葉に、彼はちょっと笑って、
「そうかもね」
とだけ答えた。
