明けぬ空に、君を想う



「ごめん、、、俺、分かってなかったよ。馬鹿馬鹿しいね。こんなことで、やっぱり情けないや。」

「良いんだよ。いつだって強くなくちゃいけないなんて、違うと思うから。」

「、、、ありがとう。小夜。」


泣きながら出す声に、私も釣られてまた泣いた。


「俺を見つけ出してくれてありがとう。救ってくれてありがとう。」

「それは、、、私の方だよ。陽真、ありがとう。」


その時、辺りが明るくなった。
陽が出たみたいに。

森は夏の木漏れ日のように映る。
遠くには川の水が光っていた。


「あの場所みたいだ、、、」


陽真が呟いた。
私も頷く。


「そうだね、、、」


少し経って、陽真が突然言った。


「俺、小夜を初めて見た時、目で追っちゃったんだ。」

「え?」

「多分、可愛いなとかそういうの。」

「え、うそー」

「本当。」

笑いを含めて話す。


「店員さんとのことがあった時、小夜がいてくれて助かった。」

「それは、、、困ってそうだったし。」

「それで声をかけてくれた分、人柄が出てるって思った
よ。」


陽真の、いつもの優しい声がした。


「俺といる時も、好きな話をするときはもっと、楽しそうに笑って。眩しかった。」

「それは、私もそうだったよ。陽真は、陽の光みたいで。私、ずっと自分は夜だと思ってた。その夜を、照らしてくれた。」

「そう?小夜が夜なら、本当に綺麗な夜空だね。」

「え?」

「楽しかった。心地よかった。」


今度は、お互い顔を見合わせる。
陽真の表情も、すっかり良くなっていた。


「俺が戦っている時も、他人事じゃなくて、ちゃんと自分ごととして捉えてて。他の人たちを手当てしたり避難させたり。本当に行動力もあるなって思ったよ。一生懸命で、凄いね。」

「それは陽真が凄いから。本当に、強くて優しい人だよね。」


不思議だった。
勝手に言葉が出てきた。

だけど、これは想い合う十分な理由だとも思った。


ーー私は、陽真といたいんだな、、、

改めて思った。
再会の時、言えなかったことを口にした。


「ずっと、淋しかった。会いたかったんだよ。」


陽真は、少し驚いて、にっこりと笑った。


「俺もだよ。ずっと、会いたかった。」


胸の奥が、じんわりと熱くなった。

私たちは、もう一度抱きしめ合う。


「ごめんね。」


陽真が言った。


「もうごめんは言わなくていいよ。」

「でも、、、悲しい顔させちゃったから。」


その言葉に、私は一瞬詰まった。
だけど、陽真に返した。


「私もだよ。もう、そんな顔させたくないよ。」

「うん。」


そして、思い返したように陽真が言った。


「心灯、使いこなせるようになったんだ。すごいね。」

「まだまだだよ。」


私は、笑みが出てしまった。


「陽真なら、褒めてくれると思った。」

「当たり前だよ。」


また、温かい気持ちになる。

離れた顔を見合わせた時には、決意の表情になっていた。


「行こう。」

「うん。」


その時、眩しい光が目の前に見えて、目を閉じた。