明けぬ空に、君を想う



「おはようございます。常盤さん。」

「あら、おはようございます。水無瀬さん。」


常盤さんとは、以前より話すことが増えたと思う。

授業は順調、といわけではなく考え事ばかりだった。
勿論、陽真のことやら一族のことやら異能のことやら色々ある。

問題は、全く解決していない。


「水無瀬さん。」


声がかかった。
見上げると、常盤さんだ。


「あ、申し訳ございません。また気が抜けて、、、」

「悩んでらっしゃるのね。でも、お昼はしっかり食べるべきですわよ。」


いつの間にか、お昼の時間になっていた。
隣の常盤さんから目をずらすと、朝比奈さんと綾小路さんがいた。

いつものように、四人でお昼を食べる。


「水無瀬さん、いつも何を考えているのですか?」


綾小路さんが言った。

私は、素直に答える訳にもいかない。


「まあ、色々と、、、」

「説明できませんの?」


朝比奈さんも言う。

確かに、気になるのもわかる。
いくらなんでも、四六時中気が抜けすぎているから。


「それぞれ、考えることはありますものね。」


常盤さんが、庇ってくれた。


「そうですけど、、、」

「まあ、お二人も心配なさってくれているみたいですし、いつでも相談したくなったらしてくださいね。」


まだ納得のいかない顔の二人に対して、うまく締めてくれた。


「はい。ありがとうございます。」

「いいえ。」


私がお礼を言うと、常盤さんは微笑む。
二人も、別の話題を話し始めた。


ーーぼーっとしてばっかり、、、

こんな私と、まだお昼を食べる関係でいてくれるのもありがたいけど。

ーー学校の人たちは、被害にあったりしないのかな

ふと、空亡のことと結びついて不安になる。

異能者を誘き出すために、かなり派手なこともすることを知った。

そして、いまだに異能を使いこなせない自分がいる。

授業も終わり、帰り道になっていた。

いつもの道から帰り、喫茶店に行く。