体が冷たくて、寒かった。
ふと、幻聴が聞こえた。
『小夜。』
幻覚も見えた。
『俺、陽真って言います。』
『俺が守るよ。』
『小夜は甘えちゃいけないの?』
『少しだけ、肩の力を抜かない?』
ーー陽真、、、
いつも笑っていた。
心から笑ってくれているように見えた。
でも、ずっとじゃなかった。
真剣になったり、笑顔を作っている時だってあった。
その溢れた瞬間を見た。
私は何もできなかった。
『小夜、、、いや、何でもない。』
本当は何が言いたかったの?
『守れなきゃ意味ないのに、、、』
『ごめん、、、』
ーー違う。
そんなことを言わせたかったわけじゃない。
何で私何もできないの?
どうして諦めちゃうの?
陽真はあんなに頑張っているのに。
どうして何も、、、
考えてたどり着いたこと。
今、何が大切なんだろう。
大切だったもの、、、
「陽真、、、会いたい、、、会いたいよ、、、」
一番好きな人が、大切な人が辛い時、何もしてあげられなかった。
もらってばかり。
そんな自分が、水たまりによく映る。
それが無性に苦しかった。

