無情の花嫁は、無自覚の寵愛で咲き誇る。


『お前の笑顔が見てみたい。どうしたら笑ってくれる?どうしたら、私のことを愛してくれる?なぁ、ずっと……ずっと、私のそばにいてくれるかーー』


いつしか旦那様の言ってくださった言葉が頭から離れない。
旦那様はなんでこんな私を愛してくれるのだろうか。
なんで、笑わない、可愛げもない私なんかをーー。

この縁談はお姉様にきたはずなのに、身代わりで来てる私が愛されていいのだろうか。

私はこの愛を、信じてもいいのだろうか。

『旦那様。私は……旦那様のこと、愛していますよ』

私は自分が初めて笑った日のことを忘れない。

だけど、“時”は無惨にも2人を追い詰めた。

旦那様。

どうか、私を忘れないでくださいーー。