明けない夜も、君のそばにいる。

「それでね、菜花(さな)さん。私、ミサンガを作ったんです」
「ミサンガ?」
「あら、ご存知ない?ミサンガよ、ミサンガ。……これ」
「ああ、見たことはある」
 私たちは、お庭でお茶会をしていた。
「お揃いよ、これ」
「ありがとう、月璃(るり)さん」
 手首につける。
 月璃(るり)さんは、手先が器用だ。
「……あれ、海衣(かい)さまと、王太子さまじゃない?」
「ほんとだ……」
 お屋敷の中の廊下を歩いている。
 どうして、2人が?
「……追いかけてみる?」
「…………うん」