「いやっ、やめて!」 「黙りなさい!あんたみたいな汚らわしい姫には、ここで十分なのよ」 「いや、いやだ!」 押し入れに閉じ込められる。 「いや、出して!出して!」 蔵に閉じ込められた芹惺(せい)を助けられなかった。 「お願い!出して!出して!」 「助けて、母上……」 「おい、何をしている、汐桜(しお)」 遠くから、父上の声が聞こえる。 「わ、私はなにもしていません!」 どこかから、芹惺(せい)の泣き声が聞こえる……。