金色に揺れる髪、カラーコンタクトの奥に揺らぎを閉じ込めた瞳。
メランコリックな空気を纏った、美しいヒトが変わらずそこにいた。
どこか遠くを見つめるような横顔も、笑うとくしゃっとなる目元も、血管が浮き出た大きな手も──大切な記憶が、息を吹き返すように蘇ってくる。
「これ、あのコインランドリー?」
飛び込んできた懐かしい風景に、声が漏れた。
あれからしばらくして取り壊され、コインパーキングになったと聞いたのに。
「メジャーデビューのCD? どうしてここに……」
目を凝らして写真を見れば、コインランドリーの机の上に置かれたCDと手紙を、窓から差し込む鈍い光が照らしていた。
──あぁ。
心臓が音を立てて鳴り、写真の中の手紙をなぞる指が小刻みに震えた。
そこに書かれたメッセージに、張り詰めた糸がぷつりと切れるように、涙が溢れた。
あたたかくて、切ない喜びが、身体中に広がってゆく。
遠くなっていく記憶に、爪を立ててくれてありがとう。
私はパンフレットをギュッと胸に抱きしめ、そっと微笑んだ。
‘ 忘れないよ 奏音 ’
We were standing there, ashes in the afterglow.
メランコリックな空気を纏った、美しいヒトが変わらずそこにいた。
どこか遠くを見つめるような横顔も、笑うとくしゃっとなる目元も、血管が浮き出た大きな手も──大切な記憶が、息を吹き返すように蘇ってくる。
「これ、あのコインランドリー?」
飛び込んできた懐かしい風景に、声が漏れた。
あれからしばらくして取り壊され、コインパーキングになったと聞いたのに。
「メジャーデビューのCD? どうしてここに……」
目を凝らして写真を見れば、コインランドリーの机の上に置かれたCDと手紙を、窓から差し込む鈍い光が照らしていた。
──あぁ。
心臓が音を立てて鳴り、写真の中の手紙をなぞる指が小刻みに震えた。
そこに書かれたメッセージに、張り詰めた糸がぷつりと切れるように、涙が溢れた。
あたたかくて、切ない喜びが、身体中に広がってゆく。
遠くなっていく記憶に、爪を立ててくれてありがとう。
私はパンフレットをギュッと胸に抱きしめ、そっと微笑んだ。
‘ 忘れないよ 奏音 ’
We were standing there, ashes in the afterglow.
