空色の小鳥は、恋をしていた

 凶が出ると有名な神社に行った時、おみくじを引いたら大凶だった。
 ショックでもう一回引いたら、やっぱり大凶だった。大凶以外ないんだと受け入れた。
 有名なお稲荷さんに参拝した時も、凶を引いた。
「十の内、七は死ぬ」と書いてあった。
 おみくじが生死を予言してくるなんて、初めて知った。とりあえず今、生きていて良かったと思う。

 前向きに考えるなら、滅多にない何かを引き当てる運があるのかもしれない。
 運が悪い割には頑張って前向きに生きていると、自分では思う。

(そんな僕が、今はとても悩んでいる)

 部屋の中で浮き上がる家具や本を、ちらりと眺める。
 奏楽(そら)は泣きそうな気持きで目を瞑った。

「どうして物が飛んでるの。なんで、本が浮き上がるの?」

 顔を手で覆って、更にベッドに突っ伏した。
 何度か深呼吸して、気持ちを整える。

(とりあえず、染谷が部屋にいなくて良かった)

 同室の染谷(そめや)優希(ゆうき)は今頃、サッカー部で健全な汗を流している。
 奏楽はベッドの中で御守りを握り締めた。