育児ブログ 【ゆりかごの食卓】

2024年1月10日:少し変える

料理法を少し変えてみました。

加熱時間を短くし、発酵食品を増やし、水も自然に近いものを選ぶ。

コンロの火を見つめながら、ふと思いました。

火は、安心の象徴?
それとも、何かを壊している?

最近の翔太は、夜中に目を覚まし、暗い部屋の隅をじっと見つめます。
光をつけると嫌がります。
黒目がちの大きな目で、じっと見つめるのです。

暗闇でも、よく見えているみたいな様子でした。




2024年2月05日:変化

翔太の肌の赤みが引いてきました。

代わりに、色が少し深くなった気がします。
落ち着いた土のような色です。

喉の奥で「キュ」と鳴くことが増えました。
笑っているのかな。お母さんも嬉しいよ。

最近、私の指を強く吸います。
歯が当たって、少し痛い。

拒むと怒るのです。
足りない、と言うみたいに。
その様子が可愛くて可愛くて、つい笑ってしまいます。

写真を撮ると、黒目がやけに大きく写ります。
以前「加工しているのか」と質問を受けましたが、加工はしていません。
光の加減だと思います。




2024年3月14日:訪問

保健師さんが来てくださいました。

部屋の匂いを気にされました。
土と発酵の匂いがするのが気になったようです。

私は説明しました。

「脱皮が始まったんです」

きっと保健士さんも理解してくれませんでした。
全て翔太のためです。
子育てをして一体何が悪いのでしょうか。

翔太は和室の大きなプランターの中で、毛布に包まれていました。
とても静かで泣きません。

代わりに、小さな摩擦音がします。
乾いた葉が擦れるような音です。
これが心地よくて、可愛らしいんです。

測定は断りました。
数字では測れませんから。




2024年3月20日:完成

翔太が、初めて声を出しました。
言葉ではありませんでしたが、きっと私のことを呼んでくれました。

「キュウ、……ギ、ギギ」

風が地面の下を走るような音。

黒く大きな目で私を見上げるんです。
可愛い、愛おしい我が子。
やっと私を見てくれました。

もう料理はいりません。

翔太は、私の腕を噛み、私の中の「不純物」を食べてくれる。

皮膚が剥がれ、軽くなる。

翔太は後ろ向きに曲がる膝で、驚くほど速く這います。

ごめんね、翔太。

人間として産んでしまって。

でも大丈夫。

今からかえろう。

もっと深くて温かい、母なる場所へ。