そばにいたのはキミだった

なんでこの人はこんなに協力的なんだろう。初めて話したし、いかにも陽キャ軍団の中にいそうな感じなのに、真逆のタイプな俺にここまで…。


いや、園原さんの友人だから協力的なのか…。よく女子って、好きな人ができると協力して欲しいって友達にお願いしてるイメージだ。実際、クラスでそう話してる子達も見たことある。


だとしたら納得。というか、俺そこまで好かれてるってことか?冷静に考えたらドキドキしてきたぞ。このイケメンがここまで言ってくれてるのに断るのも悪いし。


「あっ、じゃあ、えっと…お願い、します」
「うん。早速だけど返事書いたら?」
「え!?」
「返事待ってるって書いてあるでしょ?」
「あ、そうか…!返事、え、ちゃんとした手紙書いたことない…!どうしたら」
「あー、もしかしてこういうの慣れてない感じ?」


バレた…。そりゃここまであわあわしてたらバレるか。きっとこの人は恋愛慣れしてるだろうに、明らさま無経験そうな俺を面白がるかも…。バカにされるか…?


しかし、そんな心配は無用だった。


「俺、書くの手伝おうか?」


イケメン君が、首を傾げてそう言ったんだ。


「え…手伝って、くれるんですか?」


バカにするどころか、まさか手伝ってくれようとするなんて…。
確かにこんなイケメンに力を貸してもらったら色々勉強になるかもしれないし、上手くコミュニケーションとれるようになるかもしれない。


「いい、の…?」
「うん。俺でよければ。これも何かの縁だし…俺は今沢宵衣(いまさわよい)。よろしくね」


第一印象からは想像つかない、ふわっと綿菓子みたいに微笑んだ。

やっぱりめちゃくちゃいい人だった…!


「い、今沢…くん」
「宵衣でいいよ。名前で」
「えぇ!?いきなり!?じゃ、じゃあ…宵衣くんで」
「ありがと。香夜くん」