そばにいたのはキミだった


何かの間違いかと思ったが、間違いではないようだ。


「え、お、俺に…?」


突然違うクラスの黒髪ウルフカットイケメンから呼び出された俺は…今かなり戸惑っている。なぜ、いかにも陽キャの喋ったこともないイケメンから
パステルイエローの可愛い便箋を手渡されているのか。


「うん。ラブレターだよ」

「こ、これが…ラブレター…」

香夜(こうや)君に渡してくれって頼まれたんだ」

「え」

高校2年生、バレンタインデーの日。


恋愛に無縁だった俺は、人生初のラブレターをいただいた。


まさかの人伝いに。