怪我をしている優子を多江は心配したが、すぐに戻る約束をして屋敷を出た。
人に見られてはいけない。そう言った青紫は優子を森へ連れて来た。森はあの日のように霧に包まれている。優子は青紫の姿を見失わないように、その背中から目を逸さなかった。
そこへ、どこからともなくオッドアイの黒カラスが現れる。黒カラスは離れた位置で低空飛行をし、優子と青紫を横目に見ながら近くの木に降り立った。
黒カラスは様子を伺うように、じっと優子と青紫を見ている。
その片目は赤く光っている。
先を歩いていた青紫が止まる。優子は数十メートルほど距離を取った位置で足を止めた。
「人ならざるものを見るあなたは、私の正体に、薄々気づいていたでしょ?」
青紫の問いかけに、優子は少しの間、沈黙すると、浅く息を吐く。
「……確証はありませんでした」
その独特な雰囲気、体温は低く、気配もしない。
何より、あの左目……。
あんな血に染まったような赤い瞳は、人間味を感じさせない。
左目に片手を当てる青紫。
「やはり、この目を見られてしまったことが運の尽きでしたね」
自嘲気な笑みを浮かべた青紫は、優子の考えを読むようにそう言う。
冷たい風が、優子の頬を掠める。外は気持ちの良い温かさだというのに、急に冷たい風が吹くのはおかしい。
あの時もそうだった。石階段に片足を乗せた瞬間、頬を撫でるように風が吹いた。不可解な現象に、優子はゾクリとする。
目を伏せる青紫。
「あなたの考える通り、私は人間ではありません。正確には……半分は」
霧は更に深まり、青紫を隠すように包み込む。突如、黒カラスが大きな鳴き声を上げ空へ飛び立つ。優子は肩をびくつかせ、空を見上げる。黒カラスは鳴き声を上げたまま、慌てるように落ち着きなく青紫の上をぐるぐると回っている。
何かが起ころうとしている。
優子は無意識に身構えた。
霧の中で赤い瞳が光ったと思えば、次の瞬間には霧と混ざり合うように黒い煙のようなものが青紫を渦巻く。
全身の細胞が小刻みに震え出し、身体から冷や汗が出る。
(大丈夫よ……落ち着いて私)
優子は冷静さを失わぬよう、自分に言い聞かせる。霧が薄くなり、青紫の姿が浮きぼりになる。
「__!」
(これは……)
「人間相手に自らこの姿を見せるのは、あなたが初めてです」
青紫の背には、黒い大きな翼が生えている。顎下あたりだった髪は腰まで伸び、爪は長く、耳は矢のように尖っている。右目は黒く、赤い左目は獲物を捕食するかのように鋭く光っている。
「この姿を見たら、多少の悲鳴は上がると思ったのですが……」
顔色ひとつ変えずに、背筋を伸ばしたまま佇み青紫を見据える優子に、青紫はどこか残念そうな笑みを浮かべた。
思い出した。あの日、助けてくれたのは黒い羽を持つ妖怪。……いや、妖怪と人の二面生を持っていた。その半妖は濃い霧の中をかき分けるように空から舞い降りてくると、何かの術を使い、目の前にいたヒトツメ鬼を撃退した。
「私は、人間と八咫烏の半妖」
「八咫烏……」
聞いたことがある。八咫烏とは、三本足のカラスで、神への道を示すと言われている。
__別名、神の使い。
「ヒトツメ鬼は、私が八咫烏の血を引く存在であることに気づいた。その力に慄き、あなたを襲ってこなかったのでしょう」
八咫烏は神の使いであることから、妖怪の中でも大きな力を持つ存在と言われている。火事の時、屋敷を出られたのも、牢獄を出られたのも、全て妖怪の力だったのだ。
人と妖怪の混血種が存在しているなんて、にわかに信じがたいが、目の前にいるこの男は間違いなく半妖だ。
体は見ることを拒絶している。頭も、知るべきことではないと言っている。だが、立ち去ろうとは思わない。
優子はゆっくりと青紫に歩み寄る。そして、その冷たい頬に、そっと片手を添える。青紫に触れ、優子はとても驚いた。青紫は氷のように冷たかったのだ。
変身して、妖怪の力が強くなったせいなのだろうか。
「……あなたは、私が怖くないのですか?」
躊躇することなく自分に触れる優子に、青紫は訝しげに問う。
「怖くありません。いえ……本当のことを言うと、最初は怖かった」
だけど、その怖さは突然どこかへ消えてしまった。不思議だった。目の前にいるこの男は、ほんの少し自分に触れただけで、息の根を殺してしまいそうだというのに。
「この爪であなたの喉を掻き切り、腹を切り裂くことだってできるのですよ」
青紫は言いながら、脅すように爪で優子の喉からお腹に手を這わせる。しかし、優子の態度は毅然としたまま。
「あなたはそんなことしないわ」
優子の凜とした強い眼差しが、青紫の胸に突き刺さる。
自分はこの男のことなどよく知りもしない。自分を聡明だというわけではないが、確証がある。この男は、自分をぞんざいに扱うことは絶対にない__と。なぜなら、優子の瞳に映る青紫は、獣などではないから。
「やはり、この決断をして正解だった」
青紫の頬から、優子の片手が離される。
「……何の話ですか?」
「あの日、私があなたの屋敷にいたのは、前園夫妻に取引を持ちかけるためです」
「……取引? 一体、何の」
「借金を肩代わりするために、あなたと結婚させてほしいと」
青紫が何を言ったのか分からず、優子は時が止まったかのようにフリーズした。
「……はい?」
「私が屋敷に出向いた時には、火はかなり回っていて、あなたを見つけるのに苦労しました」
「ちょ、ちょっと待ってください……!」
全く理解できていない自分をよそに、話を続けようとする青紫を、優子は手で制す。
「妻って……どういうことですか……?」
「そのままの意味です。私はあなたと、夫婦になりたい」
「いや……夫婦って……」
なぜ自分と夫婦になりたいのか。目の前でカラスになったことも驚きだが、結婚だなんて、本当にどうしたのか。
だが、ずっと気に掛かっていたことが腑に落ちた。療養している間、前園家からの連絡がないのが疑問だった。青紫が借金を肩代わりしてくれるとなれば、二人にとっては好都合。何かあるのかも知れないと思っていたが、青紫が根回しをしていたとは思いもしなかった。
「……名門一族のあなたが、どうして私と婚姻を」
「この歳になると、独り身でいることに怪しまれることもありましてね。何か良くないことがあるのではないかと。変な噂が立ってしまいそうで。妖怪の血を引くことも隠さなければなりませんし、仕事に支障が出るのも避けたい。何より、一門の名を汚すようなことは、これ以上あってはならない」
「だから、婚姻を結んでほしいと……?」
「ええ」
「でも、だからって、どうしてその相手が私なのですか」
事実上、前園家は没落。爵位も剥奪される上に、借金を抱えている。自分と婚姻を結んでも、お荷物になるだけだ。では、好意がある? 莫大な借金の肩代わりをするくらいだ、己に利益がないことをするのも、好意があるというのなら説明がつく。
「あなたは妖怪が見える。故に、私も気を遣わなくて済むし、正体を隠さなくていい。あなたもそうでしょ? 半妖である私が相手だと、気持ちが楽なはずだ」
(ああ……そういうこと)
優子は落胆した。
(そうよね……そうに、決まっている……)
これは、利害の一致だ。好意を向けられているなんて、少しでも思った自分が恥ずかしくて、馬鹿みたいだ。
夢を見すぎた。
青紫にとって、優子は妻にするのに都合の良い存在だっただけ。
自分は、道具になることしかできないのか。
鉛がついたように、心が大きく沈み、顔を俯ける優子。
「それに、私なら、あなたを守ってあげられる」
「……えっ?」
俯けていた顔を上げると、青紫の黒い大きな翼が、音を立て羽ばたく。
「前に言ってたでしょ。翼がほしいと」
その黒い翼に、優子は魅入った。
「ならば、私がその翼になりましょう。私がいれば、あなたは自由だ」
自由……愛し愛される人生と同じように、強く求めていたもの__。
(違う……私は道具などではない。この人は、私をそんな風に見てない、扱わない)
青紫といれば、自分は道具ではなく、人になれる。
前園家のことも、あの二人のことも大嫌いだ。だが、火事のことは自分に非がある。ウサギの住処も奪ってしまった。それに、青紫といる時だけが、優子は幸せを感じられた。
青紫は優子に向けて、そっと片手を差し出す。
「私の手を取ったら最後、もう後戻りはできません。__さあ、選んで」
こんな状況の中、普通の人間はこの手を掴むことはしない。相手は得体の知れない半妖、これはあまり危険なこと、それは分かっている。
だが、何よりも心を突き動かすものがある。
優子は青紫を見つめる。
闇を映すかのような黒い右目には、虚無。血のような赤い目には憎悪と酷い悲しみがある。その瞳には、果たして自分は映っているのか。
(本当に、何を考えているのか分からない人だわ……)
この屈託のない笑みを貼り付けた仮面の下には、どんな顔があるのか。優子はこの男の本当の姿を知りたいと思った。
(彼は私のことなど愛していない。でも、それでもいい)
優子は差し出された青紫の片手に、そっと自分の片手を置いた。青紫は満足げに口の端を上げると、優子の片手をぎゅっと握る。濃い霧が二人を包み込んだかと思えば、光の速さで霧が消える。次の瞬間には、青紫は人間の姿に戻っていた。
「では、契約成立ということで」
この時は想像もしていなかった。この選択が、自分の運命を大きく切り開くことになるとは。
人に見られてはいけない。そう言った青紫は優子を森へ連れて来た。森はあの日のように霧に包まれている。優子は青紫の姿を見失わないように、その背中から目を逸さなかった。
そこへ、どこからともなくオッドアイの黒カラスが現れる。黒カラスは離れた位置で低空飛行をし、優子と青紫を横目に見ながら近くの木に降り立った。
黒カラスは様子を伺うように、じっと優子と青紫を見ている。
その片目は赤く光っている。
先を歩いていた青紫が止まる。優子は数十メートルほど距離を取った位置で足を止めた。
「人ならざるものを見るあなたは、私の正体に、薄々気づいていたでしょ?」
青紫の問いかけに、優子は少しの間、沈黙すると、浅く息を吐く。
「……確証はありませんでした」
その独特な雰囲気、体温は低く、気配もしない。
何より、あの左目……。
あんな血に染まったような赤い瞳は、人間味を感じさせない。
左目に片手を当てる青紫。
「やはり、この目を見られてしまったことが運の尽きでしたね」
自嘲気な笑みを浮かべた青紫は、優子の考えを読むようにそう言う。
冷たい風が、優子の頬を掠める。外は気持ちの良い温かさだというのに、急に冷たい風が吹くのはおかしい。
あの時もそうだった。石階段に片足を乗せた瞬間、頬を撫でるように風が吹いた。不可解な現象に、優子はゾクリとする。
目を伏せる青紫。
「あなたの考える通り、私は人間ではありません。正確には……半分は」
霧は更に深まり、青紫を隠すように包み込む。突如、黒カラスが大きな鳴き声を上げ空へ飛び立つ。優子は肩をびくつかせ、空を見上げる。黒カラスは鳴き声を上げたまま、慌てるように落ち着きなく青紫の上をぐるぐると回っている。
何かが起ころうとしている。
優子は無意識に身構えた。
霧の中で赤い瞳が光ったと思えば、次の瞬間には霧と混ざり合うように黒い煙のようなものが青紫を渦巻く。
全身の細胞が小刻みに震え出し、身体から冷や汗が出る。
(大丈夫よ……落ち着いて私)
優子は冷静さを失わぬよう、自分に言い聞かせる。霧が薄くなり、青紫の姿が浮きぼりになる。
「__!」
(これは……)
「人間相手に自らこの姿を見せるのは、あなたが初めてです」
青紫の背には、黒い大きな翼が生えている。顎下あたりだった髪は腰まで伸び、爪は長く、耳は矢のように尖っている。右目は黒く、赤い左目は獲物を捕食するかのように鋭く光っている。
「この姿を見たら、多少の悲鳴は上がると思ったのですが……」
顔色ひとつ変えずに、背筋を伸ばしたまま佇み青紫を見据える優子に、青紫はどこか残念そうな笑みを浮かべた。
思い出した。あの日、助けてくれたのは黒い羽を持つ妖怪。……いや、妖怪と人の二面生を持っていた。その半妖は濃い霧の中をかき分けるように空から舞い降りてくると、何かの術を使い、目の前にいたヒトツメ鬼を撃退した。
「私は、人間と八咫烏の半妖」
「八咫烏……」
聞いたことがある。八咫烏とは、三本足のカラスで、神への道を示すと言われている。
__別名、神の使い。
「ヒトツメ鬼は、私が八咫烏の血を引く存在であることに気づいた。その力に慄き、あなたを襲ってこなかったのでしょう」
八咫烏は神の使いであることから、妖怪の中でも大きな力を持つ存在と言われている。火事の時、屋敷を出られたのも、牢獄を出られたのも、全て妖怪の力だったのだ。
人と妖怪の混血種が存在しているなんて、にわかに信じがたいが、目の前にいるこの男は間違いなく半妖だ。
体は見ることを拒絶している。頭も、知るべきことではないと言っている。だが、立ち去ろうとは思わない。
優子はゆっくりと青紫に歩み寄る。そして、その冷たい頬に、そっと片手を添える。青紫に触れ、優子はとても驚いた。青紫は氷のように冷たかったのだ。
変身して、妖怪の力が強くなったせいなのだろうか。
「……あなたは、私が怖くないのですか?」
躊躇することなく自分に触れる優子に、青紫は訝しげに問う。
「怖くありません。いえ……本当のことを言うと、最初は怖かった」
だけど、その怖さは突然どこかへ消えてしまった。不思議だった。目の前にいるこの男は、ほんの少し自分に触れただけで、息の根を殺してしまいそうだというのに。
「この爪であなたの喉を掻き切り、腹を切り裂くことだってできるのですよ」
青紫は言いながら、脅すように爪で優子の喉からお腹に手を這わせる。しかし、優子の態度は毅然としたまま。
「あなたはそんなことしないわ」
優子の凜とした強い眼差しが、青紫の胸に突き刺さる。
自分はこの男のことなどよく知りもしない。自分を聡明だというわけではないが、確証がある。この男は、自分をぞんざいに扱うことは絶対にない__と。なぜなら、優子の瞳に映る青紫は、獣などではないから。
「やはり、この決断をして正解だった」
青紫の頬から、優子の片手が離される。
「……何の話ですか?」
「あの日、私があなたの屋敷にいたのは、前園夫妻に取引を持ちかけるためです」
「……取引? 一体、何の」
「借金を肩代わりするために、あなたと結婚させてほしいと」
青紫が何を言ったのか分からず、優子は時が止まったかのようにフリーズした。
「……はい?」
「私が屋敷に出向いた時には、火はかなり回っていて、あなたを見つけるのに苦労しました」
「ちょ、ちょっと待ってください……!」
全く理解できていない自分をよそに、話を続けようとする青紫を、優子は手で制す。
「妻って……どういうことですか……?」
「そのままの意味です。私はあなたと、夫婦になりたい」
「いや……夫婦って……」
なぜ自分と夫婦になりたいのか。目の前でカラスになったことも驚きだが、結婚だなんて、本当にどうしたのか。
だが、ずっと気に掛かっていたことが腑に落ちた。療養している間、前園家からの連絡がないのが疑問だった。青紫が借金を肩代わりしてくれるとなれば、二人にとっては好都合。何かあるのかも知れないと思っていたが、青紫が根回しをしていたとは思いもしなかった。
「……名門一族のあなたが、どうして私と婚姻を」
「この歳になると、独り身でいることに怪しまれることもありましてね。何か良くないことがあるのではないかと。変な噂が立ってしまいそうで。妖怪の血を引くことも隠さなければなりませんし、仕事に支障が出るのも避けたい。何より、一門の名を汚すようなことは、これ以上あってはならない」
「だから、婚姻を結んでほしいと……?」
「ええ」
「でも、だからって、どうしてその相手が私なのですか」
事実上、前園家は没落。爵位も剥奪される上に、借金を抱えている。自分と婚姻を結んでも、お荷物になるだけだ。では、好意がある? 莫大な借金の肩代わりをするくらいだ、己に利益がないことをするのも、好意があるというのなら説明がつく。
「あなたは妖怪が見える。故に、私も気を遣わなくて済むし、正体を隠さなくていい。あなたもそうでしょ? 半妖である私が相手だと、気持ちが楽なはずだ」
(ああ……そういうこと)
優子は落胆した。
(そうよね……そうに、決まっている……)
これは、利害の一致だ。好意を向けられているなんて、少しでも思った自分が恥ずかしくて、馬鹿みたいだ。
夢を見すぎた。
青紫にとって、優子は妻にするのに都合の良い存在だっただけ。
自分は、道具になることしかできないのか。
鉛がついたように、心が大きく沈み、顔を俯ける優子。
「それに、私なら、あなたを守ってあげられる」
「……えっ?」
俯けていた顔を上げると、青紫の黒い大きな翼が、音を立て羽ばたく。
「前に言ってたでしょ。翼がほしいと」
その黒い翼に、優子は魅入った。
「ならば、私がその翼になりましょう。私がいれば、あなたは自由だ」
自由……愛し愛される人生と同じように、強く求めていたもの__。
(違う……私は道具などではない。この人は、私をそんな風に見てない、扱わない)
青紫といれば、自分は道具ではなく、人になれる。
前園家のことも、あの二人のことも大嫌いだ。だが、火事のことは自分に非がある。ウサギの住処も奪ってしまった。それに、青紫といる時だけが、優子は幸せを感じられた。
青紫は優子に向けて、そっと片手を差し出す。
「私の手を取ったら最後、もう後戻りはできません。__さあ、選んで」
こんな状況の中、普通の人間はこの手を掴むことはしない。相手は得体の知れない半妖、これはあまり危険なこと、それは分かっている。
だが、何よりも心を突き動かすものがある。
優子は青紫を見つめる。
闇を映すかのような黒い右目には、虚無。血のような赤い目には憎悪と酷い悲しみがある。その瞳には、果たして自分は映っているのか。
(本当に、何を考えているのか分からない人だわ……)
この屈託のない笑みを貼り付けた仮面の下には、どんな顔があるのか。優子はこの男の本当の姿を知りたいと思った。
(彼は私のことなど愛していない。でも、それでもいい)
優子は差し出された青紫の片手に、そっと自分の片手を置いた。青紫は満足げに口の端を上げると、優子の片手をぎゅっと握る。濃い霧が二人を包み込んだかと思えば、光の速さで霧が消える。次の瞬間には、青紫は人間の姿に戻っていた。
「では、契約成立ということで」
この時は想像もしていなかった。この選択が、自分の運命を大きく切り開くことになるとは。
