帝都を守る結界の源があるあの世とこの世の間。
珀乃は水晶によく似たその源に手を翳し深刻げな顔をしていた。
「兄上。やっぱり結界の力が弱まってるでしょ?あの馬鹿巫女が務めをさぼってるから?」
「それもあるが、やはり氷神の歌姫がまだ開花していないのもある」
「なーーんで神職の上の人達は"借り物巫女"の馬鹿妃都美様を巫女に選んだかね〜?どう見たって性格からしておかしいでしょ?」
「仕方がない。奴等は棚邑妃都美の本来の異能を見抜けていないのだ。早く羽美を迎えに行かないと大変なことになる」
「………ちゃんと大切にしなよ?羽美さんは兄上の命の恩人なんだから」
「うるさい。確かに彼女との約束も大事だが、一番は帝都を守る為だ。それ以上でもそれ以下でもない」
軍人でいる間は冷徹という名の仮面を被る兄の姿に晶ははぁーとため息を吐きながら本音が逆でしょと微笑んだ。
珀乃は水晶によく似たその源に手を翳し深刻げな顔をしていた。
「兄上。やっぱり結界の力が弱まってるでしょ?あの馬鹿巫女が務めをさぼってるから?」
「それもあるが、やはり氷神の歌姫がまだ開花していないのもある」
「なーーんで神職の上の人達は"借り物巫女"の馬鹿妃都美様を巫女に選んだかね〜?どう見たって性格からしておかしいでしょ?」
「仕方がない。奴等は棚邑妃都美の本来の異能を見抜けていないのだ。早く羽美を迎えに行かないと大変なことになる」
「………ちゃんと大切にしなよ?羽美さんは兄上の命の恩人なんだから」
「うるさい。確かに彼女との約束も大事だが、一番は帝都を守る為だ。それ以上でもそれ以下でもない」
軍人でいる間は冷徹という名の仮面を被る兄の姿に晶ははぁーとため息を吐きながら本音が逆でしょと微笑んだ。



