透明な時間

その動画を、僕は最後まで見なかった。
いや、見ることができなかった。

再生ボタンを押して、数秒で止めてしまった。
ひたすらに止まったままの画面だけを眺めていた。

そこに映っていたのは、知らない場所じゃない。
知らない人でもない。
ただ、知らないふりをしてきた時間だった。

コメント欄は、正しさで溢れていた。
怒りも、同情も、どれも画面の向こうから、僕に向かって投げつけられていた。