2026年の冬が、終わろうとしていた。
私の部屋の窓辺には、今もあの空のペットボトルが置かれている。
隣には県のコンクールで佳作に入ったときの表彰と大学の合格通知。
かつて、死に場所を探して彷徨った吹雪の夜。
あの時、私は「何も持たず身一つ」で世界に背を向けた。
けれど、今の私には守りたい未来があり、大切にしたい記憶があり、そして自分自身の「体温」がある。
私は、六花。
雪の結晶のように、空から舞い降りてきた、ただの小さな存在。
けれど、温かな手のひらの上で溶け、誰かの喉を潤し、誰かの血となって、肉となって、明日へとつながっていく存在。
私はこれからも生きていく。
この琥珀色の記憶を、一生の宝物にして。
窓を開けると春の気配を孕んだ風が吹き込んできた。
地面に積もった最後の手強い雪が、陽光に照らされて、ゆっくりと、けれど確かに溶け始めていた。
私の部屋の窓辺には、今もあの空のペットボトルが置かれている。
隣には県のコンクールで佳作に入ったときの表彰と大学の合格通知。
かつて、死に場所を探して彷徨った吹雪の夜。
あの時、私は「何も持たず身一つ」で世界に背を向けた。
けれど、今の私には守りたい未来があり、大切にしたい記憶があり、そして自分自身の「体温」がある。
私は、六花。
雪の結晶のように、空から舞い降りてきた、ただの小さな存在。
けれど、温かな手のひらの上で溶け、誰かの喉を潤し、誰かの血となって、肉となって、明日へとつながっていく存在。
私はこれからも生きていく。
この琥珀色の記憶を、一生の宝物にして。
窓を開けると春の気配を孕んだ風が吹き込んできた。
地面に積もった最後の手強い雪が、陽光に照らされて、ゆっくりと、けれど確かに溶け始めていた。

