今日も来客があった。
おばあちゃんは、玄関扉ののぞき穴から相手を確認すると、愛想よく返事した。
「はーい、今ちょっと立て込んでて、少し待っててくださいねえ」
言いながら、僕のリードを外すと、僕をトイレへ押し込んだ。
よかった、これで用が足せる。
ホッとして用を足していると、おばあちゃんが玄関扉を開ける音がした。
「お待たせしてすみませんねえ」
「いいえ、あの、お宅のお孫さんのことなんですけど」
声からすると、来客は大家さんのようだった。
「お孫さんの勤務先から、こっちに連絡が来たんですよ。
お孫さん、職場にもしばらく来てなくて、電話してもつながらないそうで。
何かあったんじゃないかって」
不安そうな大家さんに、おばあちゃんは驚いたように答えた。
「えっ、そうなんですか?
あらやだ、あの子ったら、なんにも連絡してないのかしら。
仕事、辞めるって言ってたのよ。
上司のパワハラでね」
「あら、本当に?」
「すっかり体調を崩してね、ストレスって怖いわねえ。
それで私が面倒を見てるのよ。
よかったら、その上司に、伝えてもらえるかしら……その、事情を。
私、携帯持ってないでしょう?あの子の職場の連絡先も知らないのよ」
「まあ、それは、構わないけれど」
そんなやり取りをして、大家さんは帰っていき、僕はトイレから出されて、再びリードに繋がれた。
それにしても、どういうことだろう。
少なくとも、アパートのこの部屋にあーくんはいない。
おばあちゃんは、面倒を見てるって言ってたけど、あーくんは入院しているんだろうか。
おばあちゃんは、玄関扉ののぞき穴から相手を確認すると、愛想よく返事した。
「はーい、今ちょっと立て込んでて、少し待っててくださいねえ」
言いながら、僕のリードを外すと、僕をトイレへ押し込んだ。
よかった、これで用が足せる。
ホッとして用を足していると、おばあちゃんが玄関扉を開ける音がした。
「お待たせしてすみませんねえ」
「いいえ、あの、お宅のお孫さんのことなんですけど」
声からすると、来客は大家さんのようだった。
「お孫さんの勤務先から、こっちに連絡が来たんですよ。
お孫さん、職場にもしばらく来てなくて、電話してもつながらないそうで。
何かあったんじゃないかって」
不安そうな大家さんに、おばあちゃんは驚いたように答えた。
「えっ、そうなんですか?
あらやだ、あの子ったら、なんにも連絡してないのかしら。
仕事、辞めるって言ってたのよ。
上司のパワハラでね」
「あら、本当に?」
「すっかり体調を崩してね、ストレスって怖いわねえ。
それで私が面倒を見てるのよ。
よかったら、その上司に、伝えてもらえるかしら……その、事情を。
私、携帯持ってないでしょう?あの子の職場の連絡先も知らないのよ」
「まあ、それは、構わないけれど」
そんなやり取りをして、大家さんは帰っていき、僕はトイレから出されて、再びリードに繋がれた。
それにしても、どういうことだろう。
少なくとも、アパートのこの部屋にあーくんはいない。
おばあちゃんは、面倒を見てるって言ってたけど、あーくんは入院しているんだろうか。


