その途端だった。ぷつん、と糸が切れたように花緒の意識が失われていく。その場に崩れ落ちる花緒に、足がもつれんばかりの勢いで桜河が駆け寄る。腕を差し入れて花緒の華奢な身体を支えた。
桜河の今まで見せていない切羽詰まった表情。こちらの身を案じる必死な形相が、間近で自分を見下ろしている。
「花緒! ――」
――ああ、桜河様に心配をかけてしまっている……。
彼が自分の名前を懸命に叫んでくれている。けれども意識が遠のき、応えられない。代わりに彼を安心させようと、花緒は手を伸ばして彼の頬に添えようと試みてみるけれど――それが叶う前に、花緒は意識を手放してしまった。
桜河の今まで見せていない切羽詰まった表情。こちらの身を案じる必死な形相が、間近で自分を見下ろしている。
「花緒! ――」
――ああ、桜河様に心配をかけてしまっている……。
彼が自分の名前を懸命に叫んでくれている。けれども意識が遠のき、応えられない。代わりに彼を安心させようと、花緒は手を伸ばして彼の頬に添えようと試みてみるけれど――それが叶う前に、花緒は意識を手放してしまった。
