花緒は頰を赤らめ、ふと視線を落とす。
「それにしても、桜河様が私の痣ができてから、十年も待たれたのは……?」
瓢坊は目を細め、頷いた。
「常世の掟じゃ。王と契約するのは成年――現世十八歳、常世百八十歳――に達した者だけ。花緒様が桜河様と出会ったは十年前、八歳の頃じゃろ?」
「え……?」
――自分は十年前、桜河に会っている?
花緒は過去の記憶を巡らせる。……駄目だ、思いだせない。
翁は微笑んだ。
「無理に思い出さなくてもよいじゃろう。時が来れば、桜河様が花緒様に自ら話されるはずじゃ。ともかく、花緒様が八歳の頃、何かきっかけがあって贄と定めたのじゃ。待つしかなかった桜河様の忍耐……胸に響くじゃろう?」
「う……。桜河様が、そんなに以前から……」
「それにしても、桜河様が私の痣ができてから、十年も待たれたのは……?」
瓢坊は目を細め、頷いた。
「常世の掟じゃ。王と契約するのは成年――現世十八歳、常世百八十歳――に達した者だけ。花緒様が桜河様と出会ったは十年前、八歳の頃じゃろ?」
「え……?」
――自分は十年前、桜河に会っている?
花緒は過去の記憶を巡らせる。……駄目だ、思いだせない。
翁は微笑んだ。
「無理に思い出さなくてもよいじゃろう。時が来れば、桜河様が花緒様に自ら話されるはずじゃ。ともかく、花緒様が八歳の頃、何かきっかけがあって贄と定めたのじゃ。待つしかなかった桜河様の忍耐……胸に響くじゃろう?」
「う……。桜河様が、そんなに以前から……」
