「……はい! 望むところでございます!」
花緒が意気込んで答えると、山吹が満足そうに頷く。彼が軽く右手を広げると、場に丸天井の形をした透明な壁が出来上がった。
「とりあえず結界を張ったよ。これで、どんなに強い妖力を放っても周囲を傷つけないから安心してほしい。花緒ちゃん、さっそくだけれど中央に立って」
「はい、師匠!」
「呼び方! 花緒ちゃんにそう呼ばれると新鮮だなあ」
困ったような、それでいて嬉しそうに破顔する山吹。
花緒は山吹の言葉どおり、土が剥き出しになっている地面の真ん中に佇んだ。今日は神楽鈴を持っていない。手ぶらの状態だ。まずは鈴を持たずに自分の妖力を扱えるようになる――それが山吹からの指示だった。
山吹は花緒から一定の距離を置いて立つ。
「良いかい? 花緒ちゃん、君は今、初めて妖力を得た状態だ。まずは、自分の内に宿っている妖力の具現化から始めよう。――目を閉じて。己の中にある力の流れを掴むんだ」
花緒が意気込んで答えると、山吹が満足そうに頷く。彼が軽く右手を広げると、場に丸天井の形をした透明な壁が出来上がった。
「とりあえず結界を張ったよ。これで、どんなに強い妖力を放っても周囲を傷つけないから安心してほしい。花緒ちゃん、さっそくだけれど中央に立って」
「はい、師匠!」
「呼び方! 花緒ちゃんにそう呼ばれると新鮮だなあ」
困ったような、それでいて嬉しそうに破顔する山吹。
花緒は山吹の言葉どおり、土が剥き出しになっている地面の真ん中に佇んだ。今日は神楽鈴を持っていない。手ぶらの状態だ。まずは鈴を持たずに自分の妖力を扱えるようになる――それが山吹からの指示だった。
山吹は花緒から一定の距離を置いて立つ。
「良いかい? 花緒ちゃん、君は今、初めて妖力を得た状態だ。まずは、自分の内に宿っている妖力の具現化から始めよう。――目を閉じて。己の中にある力の流れを掴むんだ」
