「それでは……私の妖力が馴染むまで何もせずにいる間、桜河様がひとりで毒気を背負い続けるというのですか? あなたが苦しむ姿を、黙って見ていろと?」
「……そうだ」
桜河は苦しげに目を伏せる。
「おまえは俺の贄姫なのだから。おまえを大切にしたい。今度、もしおまえに何かあったら――俺は、耐えられない」
「桜河様……」
「俺が守る。おまえが身を削ってまで動く必要なんて、どこにもない」
花緒の胸が強く締めつけられた。桜河の言葉は優しさであり、同時にひどく切実な〝わがまま〟でもあった。
それでは自分もわがままを言わせてもらおう。花緒は引き下がらない。
「……桜河様。それでは私は、何のために贄姫として選ばれたのかわかりません」
「わからなくていい。俺が守る、それでいい」
「違います!」
「……そうだ」
桜河は苦しげに目を伏せる。
「おまえは俺の贄姫なのだから。おまえを大切にしたい。今度、もしおまえに何かあったら――俺は、耐えられない」
「桜河様……」
「俺が守る。おまえが身を削ってまで動く必要なんて、どこにもない」
花緒の胸が強く締めつけられた。桜河の言葉は優しさであり、同時にひどく切実な〝わがまま〟でもあった。
それでは自分もわがままを言わせてもらおう。花緒は引き下がらない。
「……桜河様。それでは私は、何のために贄姫として選ばれたのかわかりません」
「わからなくていい。俺が守る、それでいい」
「違います!」
