ひととおり与太郎の説明が終わった座敷内。
最初に口を開いたのは山吹だった。
「……なるほど。つまり儀式中に揺らぎを起こした原因は、花緒ちゃんの妖力の操作が不十分だったからか。たとえ精神を動揺するような物事が起きたとしても、神楽鈴と共鳴している妖力が揺るがないように制御できれば問題ないんだね」
「けどよ。おまえらみたいに高度な異能を使うなら鍛錬が必要だろうが、基本的な妖力操作なんて特段気にしなくても無意識にできるもんだろ。なんでコイツはできねえんだ。不器用なだけか? それとも人間だからか?」
「人間だから、なのでしょうね」
蘭之介が呆れたように聞き、与太郎が控えめに答える。
桜河が眉根を寄せる。
「与太郎、花緒が人間だから、とはどういう意味だ? 贄は皆、人間であろう」
「仰るとおりにございます。人間である事実が最大の要因なのです。人間は、私たち妖魔と違って生まれながらに妖力を持ちません。だから贄姫様は、桜河様と贄の契りを交わし、桜河様の妖力の一部を受け取って初めて妖力を得たのでございます」
最初に口を開いたのは山吹だった。
「……なるほど。つまり儀式中に揺らぎを起こした原因は、花緒ちゃんの妖力の操作が不十分だったからか。たとえ精神を動揺するような物事が起きたとしても、神楽鈴と共鳴している妖力が揺るがないように制御できれば問題ないんだね」
「けどよ。おまえらみたいに高度な異能を使うなら鍛錬が必要だろうが、基本的な妖力操作なんて特段気にしなくても無意識にできるもんだろ。なんでコイツはできねえんだ。不器用なだけか? それとも人間だからか?」
「人間だから、なのでしょうね」
蘭之介が呆れたように聞き、与太郎が控えめに答える。
桜河が眉根を寄せる。
「与太郎、花緒が人間だから、とはどういう意味だ? 贄は皆、人間であろう」
「仰るとおりにございます。人間である事実が最大の要因なのです。人間は、私たち妖魔と違って生まれながらに妖力を持ちません。だから贄姫様は、桜河様と贄の契りを交わし、桜河様の妖力の一部を受け取って初めて妖力を得たのでございます」
