「ちっ、だから素人なんて連れて行くなっつったんだ」
すぐに蘭之介の舌打ちが聞こえる。花緒はびくりと肩を震わせた。
責められて当然だ。儀式の向かう前、蘭之介からはくれぐれも桜河の足を引っ張るなと忠告されていた。それがこの様……。何も言い訳はできない。
花緒が体を小さく震わせていると、山吹が意外にも小さく笑った。
「蘭ちゃん、素直じゃないなあ。花緒ちゃん、蘭ちゃんはああ冷たく突き放しているけれど、あれでも一応、花緒ちゃんを気にかけていたんだよ。君が三日間寝入っている間、滋養の付く獲物を狩ってこようか、と提案するくらいにはね」
「山吹! 余計な話はするな!」
「蘭之介様……」
花緒が顔を上げると、蘭之介は口をへの字にしてそっぽを向いていた。
取っつきにくい人ではあるけれども、桜河が見込んだ人物だ、素っ気ない態度に隠された優しさを持ち合わせているのかもしれない。
桜河が場を諫めるように、軽く手を叩く。
「さて。そろそろ本題に入ろう。花緒、こちらへ」
すぐに蘭之介の舌打ちが聞こえる。花緒はびくりと肩を震わせた。
責められて当然だ。儀式の向かう前、蘭之介からはくれぐれも桜河の足を引っ張るなと忠告されていた。それがこの様……。何も言い訳はできない。
花緒が体を小さく震わせていると、山吹が意外にも小さく笑った。
「蘭ちゃん、素直じゃないなあ。花緒ちゃん、蘭ちゃんはああ冷たく突き放しているけれど、あれでも一応、花緒ちゃんを気にかけていたんだよ。君が三日間寝入っている間、滋養の付く獲物を狩ってこようか、と提案するくらいにはね」
「山吹! 余計な話はするな!」
「蘭之介様……」
花緒が顔を上げると、蘭之介は口をへの字にしてそっぽを向いていた。
取っつきにくい人ではあるけれども、桜河が見込んだ人物だ、素っ気ない態度に隠された優しさを持ち合わせているのかもしれない。
桜河が場を諫めるように、軽く手を叩く。
「さて。そろそろ本題に入ろう。花緒、こちらへ」
