室内から、桜河の落ち着いた声音が返ってくる。花緒がゆるりと障子を開くと、広間には桜河や梵天丸の他、山吹や蘭之介の姿もあった。そして花緒にとっては儀式以来の再会となる妖狐の与太郎もおり、花緒は目を瞬いた。おそらく、本日の議題に最も詳しい彼を桜河が呼んだのだろう。
花緒は三つ指をついて深々と頭を下げる。
「皆様。このたびは桜河様の贄姫としての務めを果たせず、誠に申し訳ございません……!」
「花緒ちゃん……」
山吹の気遣うような声が、頭を下げ続けている花緒の耳に入る。山吹が立ち上がり、花緒のそばに膝をついた。花緒の肩にそっと手を乗せる。
「顔を上げて、花緒ちゃん。桜河から大体の顛末は聞いたよ。いろいろあったようだけれど、結果は上手くいったんだ。もっと胸を張ってほしい」
花緒は三つ指をついて深々と頭を下げる。
「皆様。このたびは桜河様の贄姫としての務めを果たせず、誠に申し訳ございません……!」
「花緒ちゃん……」
山吹の気遣うような声が、頭を下げ続けている花緒の耳に入る。山吹が立ち上がり、花緒のそばに膝をついた。花緒の肩にそっと手を乗せる。
「顔を上げて、花緒ちゃん。桜河から大体の顛末は聞いたよ。いろいろあったようだけれど、結果は上手くいったんだ。もっと胸を張ってほしい」
