幸せすぎて、聖凪さんたちが人気者だということを忘れていた。
動画サイトの登録者数は一万を超えて、二万に近づいたところだった。雑談動画に聖凪さんとソラさんが長く出て話したことがきっかけだ。
『セナは、ゲイ』
『私たちを騙してた。最低』
ある日突然、聖凪さんたちの動画に、そんなコメントがついた。
SNSには、ぼかしてあるけど、大学での写真が載せられていた。……聖凪さんと俺がキスしてるように見える写真だった。
その件について話があるからと、ロアさんは俺たちのマンションを訪れた。その前に、聖凪さんと一通り話をした。
「このコメント、アカウントを変えてるけど、同じ人物っぽいよね。心当たりある?」
「……あるといえばある」
「だよね。聖凪は別に、恋愛営業してないのになぁ」
聖凪さんが言うには、毎回ライブに来る人の中に、付き合って欲しいと言ってしつこい女性が三人ほどいるらしい。ソラさんが言うには、しつこくないけど恋愛的な好意を持ってる女性は他にもたくさんいるという。
「辞めるとか言い出すなよ?」
ソラさんが静かに言った。
「言わない。……さっき言ったら、明良に怒られた」
「さすが明良君。ありがとう」
ロアさんが優しく俺の頭を撫でてくれた。
「じゃあ、生配信するかっ」
ライトさんが三脚とスマホを取り出して、カメラのレンズを、リビングの白い壁に向けて設置する。
「謝罪会見じゃないぞ? 聖凪の気持ちを素直に話していい。俺たちがフォローするから」
「……俺、多分キレるから、よろしく」
聖凪さんの言葉に、ライトさんはいつものようにニッと明るく笑った。
◇◇◇
俺は自分の部屋で、配信される動画を祈るような気持ちで見守った。
生配信の予告は朝に済ませていたらしく、視聴者数が二万人以上いる。SNSで拡散されていたから、登録者じゃない人たちも見ているんだと思う。
「今流れている噂について、みなさんにお伝えしたいことがあります」
ロアさんが静かな声で言った。視線を向けられて、聖凪さんが口を開く。
「俺がゲイという噂が流れていますが、俺はゲイじゃなくて……区分するとしたら、バイです」
そう言った瞬間、書き込まれたコメントの一つが、聖凪さんの怒りに火をつけた。
「は? もっと悪いって何? お前がバイの何を知ってんの?」
「こらこら、喧嘩しない。でもバイが悪いと言うのは、今の時代にそぐわないよね。そもそも誰を好きになるかは、個人の自由なんだし」
ロアさんが聖凪さんを物理的に押さえ付けた。
「俺たちは恋愛営業をしているわけじゃないし、趣味でバンドをやっている一般人だから、メンバーの恋愛に関しては個人の自由に任せているよ」
趣味でバンドをやっている一般人。その言葉で、批判的なコメントが一度ピタリと止んだ。その中で、目を疑うようなコメントが現れる。
「ん? ああ、セナが高校の頃に、男女問わず食い散らかしてたって噂ね。あれって、実際はストーカーしてた女が広めたやつだったよな?」
「そうそう。その件で、当時付き合ってた女の子に突然別れ話を切り出して、頬に手形つけられちゃったよね。セナはその子を守るためだったのに」
「不器用だもんなぁ」
ライトさんとロアさんが話した途端、聖凪さんに対する擁護のコメントが流れ出した。
元彼女さんが広めたと聞いたけど、さっきの短時間で打ち合わせをしたのかな……SNSで拡散されたら、その彼女さんが特定されるかもしれない。そんなのは聖凪さんが許さないはずだ。
「セナは、すごく一途だよ。付き合った人数も少ないし、浮気もせずに一心に愛するタイプだよね」
それがつまらないと言われてフラれてばかりだった。一番付き合いの長いソラさんの言葉が、コメント欄を落ち着かせた。
「俺たちはそんなセナが大好きだし、信頼もしている。だから、これ以上セナを傷つけるつもりなら、俺たちも、許さないと言わざるを得ない」
ロアさんの真剣な眼差しが、法的手段も辞さないのだと暗に伝えてきた。
『私はセナたちの音楽が好きだから、ずっと応援するよ』
『セナはステージでも動画でも、メンバーを本当に大切にしてるよね。私は、私が見てきたセナを信じるよ』
『本当のことを話してくれてありがとう』
荒れていたコメント欄に、応援コメントが増えていく。聖凪さんはそのコメントを追っているようで、しばらくしてから頭を下げた。
「……ありがとう。心配かけて、ごめん」
『責任取って辞めるとかじゃなくて良かった!』
『メンバー全員仲良しで嬉しい……泣いた……』
昔からのファンの人たちなのか、優しいコメントに俺も少しだけホッとして緊張が解けた。
「って、俺たちが答える形になっちゃったね」
「リーダーは、セナに過保護だから」
「みんなも俺のこと言えないよね?」
『メンバーも全員、セナの彼氏なんじゃない?』
同じ文面が何度も続く。
きっとこの人が、最初に悪意のあるコメントを書いた人だと思えた。
「やめろ。俺にも選ぶ権利がある。お前は、男なら誰でも恋人にするってタイプか? そういう見境ないの人間か?」
「こらこら、キレない」
ロアさんが止めてくれる。コメント欄では、『セナのキレ芸爆誕』『ウケる、最高』と好意的なコメントで溢れている。それに加えて、投げ銭も合計するとすごい額が投げられた。
「まあ、セナの言う通り、俺たちはお互いに恋愛以上の絆で結ばれてるよね」
「言ってない」
「だからこそ、セナに限らず、恋愛には発展しないな」
「俺は綺麗なお姉さんが好き」
最後のライトさんの言葉に、『それっぽい!』と明るいコメントが増えた。
『セナ。付き合ってる人が男性って、本当?』
「付き合ってるのは嘘だけど、好きな人が男なのは本当。俺が唯一好きになった男だよ」
唯一好きになった男。
そのワードがぶわっと画面を流れる。
聖凪さんが、唯一好きになった男性……? 聖凪さん、好きな人がいたの? もしかして……ロアさんかな……。
「その人が、俺が責任取って辞めようとした時に止めてくれたんだ。何も悪いことしてないんだから堂々としてろって。ファンの人たちに本当の気持ちを話すのが、今の俺がやるべきことだって」
『未来の彼氏さん!! 止めてくれてありがとう!!』
『素敵な人なんだね!』
「そう、素敵な人。俺の、世界一大切な人だよ」
聖凪さんがそう告げた途端、コメント欄がものすごい勢いで流れる。批判的なコメントじゃなくて、黄色い悲鳴というか、大半が意味を成さない文字列だった。
……今の幸せそうな笑顔、心臓に効いたもんな。でも……聖凪さんの好きな人って……。心臓がドッと速くなる。さっき聖凪さんが話した条件の人、は……。
『お幸せに!』
ハッとして見ると、そんなコメントが溢れている。中にはやっぱり批判的なものもあるけど、すぐにお祝いコメントに埋もれていった。
配信が終わり、部屋の扉がノックされる。扉を開けると、聖凪さんが迎えに来てくれていた。
「このコメントが最後かな?」
「こっちじゃないか?」
リビングに戻ると、ロアさんとソラさんがパソコンを覗き込んでいた。
制止された画面には……。
『セナ、ダサい。二度と応援しない』
『勝手に恋する男やってれば?』
そんなコメントが表示されていた。
「ああ、あの、聖凪に夢見てた子かぁ」
「孤高の不良に憧れる年齢ってあるよな!」
「聖凪は、孤高でも不良でもないが」
「憧れてるくせに攻撃してくるなよ……今度こそキレていいだろ」
いつも通りの四人の姿に、俺もやっと息をつけた。配信が終わってからもずっと緊張してたんだな……。ずっと、聖凪さんが傷つけられるのが怖かった。
「明良、おいで」
泣きそうになった俺の手を引いて、聖凪さんは俺を抱き締めてくれる。宥めるように背中をポンポンと叩く手に、安堵のあまり目の前が滲んだ。
「さっき、配信でも言ったけど」
聖凪さんの言葉に、こぼれそうだった涙が止まった。
さっき言っていた、聖凪さんの好きな人。……もしかしたら、ロアさんかもしれない。それを聖凪さんの口から聞きたくなかった。
「あの、俺……」
「最後まで言わせて」
聖凪さんの指が俺の唇に触れる。
駄目だ、怖い。でも、そう思った気持ちは、すぐに消えて行った。
だって、聖凪さんの顔が、すごく優しい。俺を映す瞳が、そっと細められた。
「明良が俺の、世界一大切な人だよ」
「っ……」
聖凪さんの好きな人、ロアさんじゃなくて、俺……?
本当に……?
まだ信じられない俺の頬に、聖凪さんの唇が触れた。
「だから、未来じゃなくて、今から俺の恋人になって」
聖凪さんの指が、俺の涙を拭う。
聖凪さんの、恋人になれる……。
好きな人が、俺を好きになってくれた……。
「はいっ……なりますっ」
今度こそ涙がこぼれる。喜びと安堵でボロボロに泣いてしまった俺を、聖凪さんはきつく抱き締めて、いつものように優しく背を撫でて宥めてくれた。
……その後、落ち着いた俺は、ロアさんたちの前で一部始終を見せてしまったことに気づく。でも、たくさんお祝いの言葉を貰って、恥ずかしいよりも幸せな気持ちでいっぱいになってしまった。
それでも、お見せしてしまったからと、みなさんの前で頬や髪に何度もキスをされるのは、恋人になったばかりの俺にはとてもとてもハードルが高いので……甘えた顔をしても、駄目です。
動画サイトの登録者数は一万を超えて、二万に近づいたところだった。雑談動画に聖凪さんとソラさんが長く出て話したことがきっかけだ。
『セナは、ゲイ』
『私たちを騙してた。最低』
ある日突然、聖凪さんたちの動画に、そんなコメントがついた。
SNSには、ぼかしてあるけど、大学での写真が載せられていた。……聖凪さんと俺がキスしてるように見える写真だった。
その件について話があるからと、ロアさんは俺たちのマンションを訪れた。その前に、聖凪さんと一通り話をした。
「このコメント、アカウントを変えてるけど、同じ人物っぽいよね。心当たりある?」
「……あるといえばある」
「だよね。聖凪は別に、恋愛営業してないのになぁ」
聖凪さんが言うには、毎回ライブに来る人の中に、付き合って欲しいと言ってしつこい女性が三人ほどいるらしい。ソラさんが言うには、しつこくないけど恋愛的な好意を持ってる女性は他にもたくさんいるという。
「辞めるとか言い出すなよ?」
ソラさんが静かに言った。
「言わない。……さっき言ったら、明良に怒られた」
「さすが明良君。ありがとう」
ロアさんが優しく俺の頭を撫でてくれた。
「じゃあ、生配信するかっ」
ライトさんが三脚とスマホを取り出して、カメラのレンズを、リビングの白い壁に向けて設置する。
「謝罪会見じゃないぞ? 聖凪の気持ちを素直に話していい。俺たちがフォローするから」
「……俺、多分キレるから、よろしく」
聖凪さんの言葉に、ライトさんはいつものようにニッと明るく笑った。
◇◇◇
俺は自分の部屋で、配信される動画を祈るような気持ちで見守った。
生配信の予告は朝に済ませていたらしく、視聴者数が二万人以上いる。SNSで拡散されていたから、登録者じゃない人たちも見ているんだと思う。
「今流れている噂について、みなさんにお伝えしたいことがあります」
ロアさんが静かな声で言った。視線を向けられて、聖凪さんが口を開く。
「俺がゲイという噂が流れていますが、俺はゲイじゃなくて……区分するとしたら、バイです」
そう言った瞬間、書き込まれたコメントの一つが、聖凪さんの怒りに火をつけた。
「は? もっと悪いって何? お前がバイの何を知ってんの?」
「こらこら、喧嘩しない。でもバイが悪いと言うのは、今の時代にそぐわないよね。そもそも誰を好きになるかは、個人の自由なんだし」
ロアさんが聖凪さんを物理的に押さえ付けた。
「俺たちは恋愛営業をしているわけじゃないし、趣味でバンドをやっている一般人だから、メンバーの恋愛に関しては個人の自由に任せているよ」
趣味でバンドをやっている一般人。その言葉で、批判的なコメントが一度ピタリと止んだ。その中で、目を疑うようなコメントが現れる。
「ん? ああ、セナが高校の頃に、男女問わず食い散らかしてたって噂ね。あれって、実際はストーカーしてた女が広めたやつだったよな?」
「そうそう。その件で、当時付き合ってた女の子に突然別れ話を切り出して、頬に手形つけられちゃったよね。セナはその子を守るためだったのに」
「不器用だもんなぁ」
ライトさんとロアさんが話した途端、聖凪さんに対する擁護のコメントが流れ出した。
元彼女さんが広めたと聞いたけど、さっきの短時間で打ち合わせをしたのかな……SNSで拡散されたら、その彼女さんが特定されるかもしれない。そんなのは聖凪さんが許さないはずだ。
「セナは、すごく一途だよ。付き合った人数も少ないし、浮気もせずに一心に愛するタイプだよね」
それがつまらないと言われてフラれてばかりだった。一番付き合いの長いソラさんの言葉が、コメント欄を落ち着かせた。
「俺たちはそんなセナが大好きだし、信頼もしている。だから、これ以上セナを傷つけるつもりなら、俺たちも、許さないと言わざるを得ない」
ロアさんの真剣な眼差しが、法的手段も辞さないのだと暗に伝えてきた。
『私はセナたちの音楽が好きだから、ずっと応援するよ』
『セナはステージでも動画でも、メンバーを本当に大切にしてるよね。私は、私が見てきたセナを信じるよ』
『本当のことを話してくれてありがとう』
荒れていたコメント欄に、応援コメントが増えていく。聖凪さんはそのコメントを追っているようで、しばらくしてから頭を下げた。
「……ありがとう。心配かけて、ごめん」
『責任取って辞めるとかじゃなくて良かった!』
『メンバー全員仲良しで嬉しい……泣いた……』
昔からのファンの人たちなのか、優しいコメントに俺も少しだけホッとして緊張が解けた。
「って、俺たちが答える形になっちゃったね」
「リーダーは、セナに過保護だから」
「みんなも俺のこと言えないよね?」
『メンバーも全員、セナの彼氏なんじゃない?』
同じ文面が何度も続く。
きっとこの人が、最初に悪意のあるコメントを書いた人だと思えた。
「やめろ。俺にも選ぶ権利がある。お前は、男なら誰でも恋人にするってタイプか? そういう見境ないの人間か?」
「こらこら、キレない」
ロアさんが止めてくれる。コメント欄では、『セナのキレ芸爆誕』『ウケる、最高』と好意的なコメントで溢れている。それに加えて、投げ銭も合計するとすごい額が投げられた。
「まあ、セナの言う通り、俺たちはお互いに恋愛以上の絆で結ばれてるよね」
「言ってない」
「だからこそ、セナに限らず、恋愛には発展しないな」
「俺は綺麗なお姉さんが好き」
最後のライトさんの言葉に、『それっぽい!』と明るいコメントが増えた。
『セナ。付き合ってる人が男性って、本当?』
「付き合ってるのは嘘だけど、好きな人が男なのは本当。俺が唯一好きになった男だよ」
唯一好きになった男。
そのワードがぶわっと画面を流れる。
聖凪さんが、唯一好きになった男性……? 聖凪さん、好きな人がいたの? もしかして……ロアさんかな……。
「その人が、俺が責任取って辞めようとした時に止めてくれたんだ。何も悪いことしてないんだから堂々としてろって。ファンの人たちに本当の気持ちを話すのが、今の俺がやるべきことだって」
『未来の彼氏さん!! 止めてくれてありがとう!!』
『素敵な人なんだね!』
「そう、素敵な人。俺の、世界一大切な人だよ」
聖凪さんがそう告げた途端、コメント欄がものすごい勢いで流れる。批判的なコメントじゃなくて、黄色い悲鳴というか、大半が意味を成さない文字列だった。
……今の幸せそうな笑顔、心臓に効いたもんな。でも……聖凪さんの好きな人って……。心臓がドッと速くなる。さっき聖凪さんが話した条件の人、は……。
『お幸せに!』
ハッとして見ると、そんなコメントが溢れている。中にはやっぱり批判的なものもあるけど、すぐにお祝いコメントに埋もれていった。
配信が終わり、部屋の扉がノックされる。扉を開けると、聖凪さんが迎えに来てくれていた。
「このコメントが最後かな?」
「こっちじゃないか?」
リビングに戻ると、ロアさんとソラさんがパソコンを覗き込んでいた。
制止された画面には……。
『セナ、ダサい。二度と応援しない』
『勝手に恋する男やってれば?』
そんなコメントが表示されていた。
「ああ、あの、聖凪に夢見てた子かぁ」
「孤高の不良に憧れる年齢ってあるよな!」
「聖凪は、孤高でも不良でもないが」
「憧れてるくせに攻撃してくるなよ……今度こそキレていいだろ」
いつも通りの四人の姿に、俺もやっと息をつけた。配信が終わってからもずっと緊張してたんだな……。ずっと、聖凪さんが傷つけられるのが怖かった。
「明良、おいで」
泣きそうになった俺の手を引いて、聖凪さんは俺を抱き締めてくれる。宥めるように背中をポンポンと叩く手に、安堵のあまり目の前が滲んだ。
「さっき、配信でも言ったけど」
聖凪さんの言葉に、こぼれそうだった涙が止まった。
さっき言っていた、聖凪さんの好きな人。……もしかしたら、ロアさんかもしれない。それを聖凪さんの口から聞きたくなかった。
「あの、俺……」
「最後まで言わせて」
聖凪さんの指が俺の唇に触れる。
駄目だ、怖い。でも、そう思った気持ちは、すぐに消えて行った。
だって、聖凪さんの顔が、すごく優しい。俺を映す瞳が、そっと細められた。
「明良が俺の、世界一大切な人だよ」
「っ……」
聖凪さんの好きな人、ロアさんじゃなくて、俺……?
本当に……?
まだ信じられない俺の頬に、聖凪さんの唇が触れた。
「だから、未来じゃなくて、今から俺の恋人になって」
聖凪さんの指が、俺の涙を拭う。
聖凪さんの、恋人になれる……。
好きな人が、俺を好きになってくれた……。
「はいっ……なりますっ」
今度こそ涙がこぼれる。喜びと安堵でボロボロに泣いてしまった俺を、聖凪さんはきつく抱き締めて、いつものように優しく背を撫でて宥めてくれた。
……その後、落ち着いた俺は、ロアさんたちの前で一部始終を見せてしまったことに気づく。でも、たくさんお祝いの言葉を貰って、恥ずかしいよりも幸せな気持ちでいっぱいになってしまった。
それでも、お見せしてしまったからと、みなさんの前で頬や髪に何度もキスをされるのは、恋人になったばかりの俺にはとてもとてもハードルが高いので……甘えた顔をしても、駄目です。

