身体が成長しない魔法少女と見習い剣士の少年と二人の親友のウサ子お姉さんは本物の家族になりたい!

「アロウラはもうわかってるだろうけど、いくら体内の魔素を浄化出来ても、あなたが魔法を使う限り魔素はどんどん蓄積していくし、そもそもこの国は今魔素だらけだから、クロウドが浄化してもしばらくすると元に戻ってしまうわ。だからとりあえずあなたは当分魔法禁止ね」

「私、魔法使わないと、ほとんど戦えないけど、それでもいいの?」

「いいわよ。あなたの身体の方が大事だもの。魔素を解毒出来る触媒の話をしたの覚えてる? それで体内の魔素を常に浄化する魔道具を作れるの。その魔道具があれば、魔法を使っても大丈夫なはずよ。それまでは我慢しなさいな」

 そこまで話すと、アンナは笑って、後ろからアロウラを抱きしめた。

「頼りにしてるわ、アロウラ。スクネを助けてあげてね」

「スクネ?」

「ああ、あの子の本当の名前、スクネっていうの」

「スクネか。いい名前ね」

(ああ、やっぱりアンナって最高。さっきはちょっと怖かったけど、そういうところも含めて全部好きなの。あぁ、もう我慢できないよ)

「ねえアンナ、私がんばるからさ、キスさせて。お願い。そうしたい気分なの」

「仕方ないわね。ほら、きなさいよ」

「ありがとう」

 アロウラは振り向くと、そのままアンナを抱きしめながらキスをした。

(アンナ好き。好き好き好き。大好き。あぁ、アンナの柔らかいくちびる最高だよ。うぅ、もっとしたい、もっと、もっと……)

「あぁっ!」

「どうしたの?」

「ごめん、またお漏らししちゃった……」

(まったく、手がかかる子供がもう一人増えたようなもんだわ。大丈夫かしら?)

◇◇◇

 朝になって、クロウドが起きてきた。

「おはよう、クロウド。ぐっすり眠れた?」

「おはよう、アンナ。ありがとう。バッチリだよ。おはよう、アロウラ。今日も一日がんばろうね」

(こうやって見てると、まるで同い年の友達みたいな関係なのよねえ。この子はまだ、自分の母親がアンナだってことは知らないからでしょうけど)

「おはよう、クロウド。ええ、今日もお互いにがんばりましょうね」

 アロウラはクロウドに手を振りながら回答した。

「ねえアンナ、今日はこの森を抜けて街まで行くんでしょ? すんなり通り抜けたいけど、魔素のせいで魔物がどんどん凶暴化しているのよねえ。どうするの?」

 三人の目の前に広がるのは、魔法使いの里とこの国の街を分け隔てている森。
 
 人々からは迷いの森と呼ばれている。
 この森全体に特殊な魔法がかけられていて、魔法使いの里の関係者でないと、通り抜けることができないからだ。

 加えて、魔道炉の事件以降、この森に住む魔物も、魔素の影響を受けて凶暴化していた。

「心配しなくても大丈夫よ、アロウラ。ちょうどいい機会ね。クロウド、あんたの剣術をアロウラに見てもらいなさいな」