身体が成長しない魔法少女と見習い剣士の少年と二人の親友のウサ子お姉さんは本物の家族になりたい!

 アロウラが鉱山の奥にあった古い洞窟の最奥から音が聞こえることに気づき、三人は女神像の周囲を探索した。

「何もなさそうだけど、確かに下に何かがあるんだね?」

「ええ、間違いなく何かが動いているわ」

「入口が無いなら魔法で壊して作ろうかな? 古代の遺跡の発掘者たちも、そうやって遺跡に侵入してたんでしょ?」

「ダメよ。そういうのは盗掘口っていって、無理矢理穴を開けて入るから、遺跡を壊してしまうの」

「じゃあ、最後の手段ってことね。ねえ、この女神像を動かすと、入口が出てきたりしないかな?」

「こんな重いもの、どうやって動かすの?」

「私が魔法で浮かせてみるわ」

「それなら、壊さないように優しく移動してね。それにしてもリアルな石像だわ。まるで、本当に生きているみたい」

「本物の女神様だったりとか。まさかね」

 アンナが女神像を魔法で浮かせると、地響きをたてながら床だと思われてた部分が動き出した。

 そして、地下へと続く階段が出現した。

「本当に入口が出てきちゃったよ……」

「女神像の下がスイッチになっていたのかな? 女神像の重さで押されたままになっていて、それが無くなったから、動き出したのかもしれない」

「とにかく、先に進んでみましょう」

 地下へと続く階段の先は広い空間になっていて、その奥に大きな扉があった。

「ここは広いホールみたい。誰かが意図的に作った空間なのは間違い無いわね」

「あそこをみて、誰かがいるよ」

 ホールの一番奥の扉の前に、一人の女性が座っていた。

 三人はまだ知らないが、扉の中は古代の魔道研究所だった。

 研究所の入口にいるのは、魔力で動く女性型の機械人形オートマタ、ガーネット。

 何も身につけていない彼女の裸身は、アロウラに負けないくらいグラマラスで美しい。

 彼女はアンドロイドで、人間に限りなく近づけて作られていた。

 三人が彼女の胸の先端と下半身にあるべきものが無いことに気がつくまで、アンドロイドだとは気付かなかったほどだ。

 彼女は魔道研究所を守るために、入口に配置されていた。

「まーた変態が出てきたのかと思ったけど、ちょっと違うみたい。どうやら、精巧に作られた機械人形のようね」

「ええ。でも彼女、私たちのこと、よく思っていないみたいよ」

 三人を侵入者とみなしたガーネットは立ち上がり、魔法で攻撃をしかけてきた。

 彼女が突き出した両方の手から、青白い閃光が真っ直ぐに三人に向かってきた。

 アンナが前に出て、防御魔法で閃光を受け止める。

「ちょっと、いきなり攻撃してきたわよ!?」

(今までみたことがない魔法だわ。マズい、威力が強すぎて、このままだと私の防御魔法を貫通されてしまう。攻撃を拡散させてなんとか威力を分散させてるけど、それも長くは持たないかもしれない)

 ガーネットは古代の高等魔法を使って、アンナを圧倒する。

 アンナは、クロウドとアロウラを守るために、防御の魔法で防ぐのが精一杯だった。