「おっ、百瀬おかえり」
「あぁ、五十嵐」
「俺多分、次の次ぐらいなんだよな。どんなこと言われた?」
「いや俺、空白で出したからさ、ちょっと特殊枠だと思うよ。でもまあ、ザ面談って感じ」
ある程度進路が決まってるであろう五十嵐は、本当に軽い面談で済むんじゃないかと思った俺はそう伝えた。
「ふうん、おっけ〜」
「てか、体育祭の種目ってどうなったの?」
「俺は、障害物競走!」
五十嵐は、できたら目立ちたくない。と大人数で一気に出場する競技を毎年選ぶ
「へぇ、意外じゃん」
「だろ?綱引きが良かったんだけど、希望人数が多くてさ」
「え、綱引きが?それも意外なんだけど」
「あ、で、お前が〜、、何だったかな」
出来れば覚えてて欲しかったな
と、思っていると結城がニコニコで駆け寄ってきた。
不覚にも大型犬みたいで可愛いと思ってしまった自分を殴りたい。
「遥斗、勝ちました」
「えっ!まじ?任せてよかった〜。ありがとう、お礼になんかします」
「何にしようかな〜。…なんでもいいの?」
「当方、金欠学生のためお手柔らかに」
「…考えとくわ」
「あ、結城は何になったの?」
「俺はリレー」
「だろうね、花形だし。さらにモテるんじゃない?」
「そうかな…でも好きな人には好かれないんだよ」
「えっ、好きな人いるの!?」
「俺だって人間だし、いるよ」
初めて結城から、好きな人がいることを聞いた。
意外だ。いたんだな。
何故かちょっとだけ気分が落ち込んだ気がした。
「恋の悩みあるんだな、結城でも」
「あるよ、かれこれ悩んで3年目」
「へえ!結城に好かれるとか相手幸せもんだね」
「そうだな」
そういってははっと笑う結城は少し寂しそうに見えた。
それは初めて見る表情だった。
そんなに悩んでたのか。気付かなかった。
「でもありがとな、借り物競争。念願だよ」
「良かった」
気まずい空気に耐えられず、咄嗟に改めて出た言葉だったが良かったらしい。
結城の顔からは寂しさが消えたように見えた。
結城のお陰で一気に来月の体育祭が楽しみになった。
ただその前に、4月にもう1つ楽しみがある。
来週は久々の二日連続オフ!!!!
19/20。嬉しすぎる、何しようかなあ…
映画行ってもいいし…都会の方行って洋服買うのもいいなあ〜
「ねぇ、遥斗」
「ん?」
「今度のオフ空いてる?19日」
「空いてる…けど…」
「一緒に出かけない?」
「あ、いいね、ちょうど今何しようか考えてたんだよ。気あうな!」
「…そうだな」
最近結城との会話に時差がある気がする。
結城お悩み期だな。きっと。
例の好きな人の件かな
「俺、映画見たいんだよね〜、服も買いたいし!」
「おぉ、いいね、何が見たいの?」
「これなんだけど〜」
と見せた映画は思いっきり恋愛映画。
恋に落ちた2人だけど、彼女の余命が…っていう泣けるやう
さすがに男子高校生2人でこれは…
「うん、さすがにキモイよね、やめとこ」
「いや、いいよ、遥斗が行きたいとこは俺も行きたい。」
「う、うん?そう?じゃあ行こ〜、楽しみ」
「そうだね、洋服も一緒に買い行く?」
「行きたい!ありがとう」
後ろの方で、五十嵐と結城が話しているが、結城は二日連続で遊ぶんだろうか。やっぱり体力あんだな〜。
あ、てかついでに遊ぶ時に恋愛のお悩み相談会開くか。
恋愛経験ほとんどないし絶対意味ないけど。
よしとりあえず、19日を楽しみに部活がんばろう。
ちなみに、他の奴ら(渡辺・山口)の種目はこうなったらしい。
この2人ペアの二人三脚
絶対面白いじゃん、楽しみなんだけど。
「あぁ、五十嵐」
「俺多分、次の次ぐらいなんだよな。どんなこと言われた?」
「いや俺、空白で出したからさ、ちょっと特殊枠だと思うよ。でもまあ、ザ面談って感じ」
ある程度進路が決まってるであろう五十嵐は、本当に軽い面談で済むんじゃないかと思った俺はそう伝えた。
「ふうん、おっけ〜」
「てか、体育祭の種目ってどうなったの?」
「俺は、障害物競走!」
五十嵐は、できたら目立ちたくない。と大人数で一気に出場する競技を毎年選ぶ
「へぇ、意外じゃん」
「だろ?綱引きが良かったんだけど、希望人数が多くてさ」
「え、綱引きが?それも意外なんだけど」
「あ、で、お前が〜、、何だったかな」
出来れば覚えてて欲しかったな
と、思っていると結城がニコニコで駆け寄ってきた。
不覚にも大型犬みたいで可愛いと思ってしまった自分を殴りたい。
「遥斗、勝ちました」
「えっ!まじ?任せてよかった〜。ありがとう、お礼になんかします」
「何にしようかな〜。…なんでもいいの?」
「当方、金欠学生のためお手柔らかに」
「…考えとくわ」
「あ、結城は何になったの?」
「俺はリレー」
「だろうね、花形だし。さらにモテるんじゃない?」
「そうかな…でも好きな人には好かれないんだよ」
「えっ、好きな人いるの!?」
「俺だって人間だし、いるよ」
初めて結城から、好きな人がいることを聞いた。
意外だ。いたんだな。
何故かちょっとだけ気分が落ち込んだ気がした。
「恋の悩みあるんだな、結城でも」
「あるよ、かれこれ悩んで3年目」
「へえ!結城に好かれるとか相手幸せもんだね」
「そうだな」
そういってははっと笑う結城は少し寂しそうに見えた。
それは初めて見る表情だった。
そんなに悩んでたのか。気付かなかった。
「でもありがとな、借り物競争。念願だよ」
「良かった」
気まずい空気に耐えられず、咄嗟に改めて出た言葉だったが良かったらしい。
結城の顔からは寂しさが消えたように見えた。
結城のお陰で一気に来月の体育祭が楽しみになった。
ただその前に、4月にもう1つ楽しみがある。
来週は久々の二日連続オフ!!!!
19/20。嬉しすぎる、何しようかなあ…
映画行ってもいいし…都会の方行って洋服買うのもいいなあ〜
「ねぇ、遥斗」
「ん?」
「今度のオフ空いてる?19日」
「空いてる…けど…」
「一緒に出かけない?」
「あ、いいね、ちょうど今何しようか考えてたんだよ。気あうな!」
「…そうだな」
最近結城との会話に時差がある気がする。
結城お悩み期だな。きっと。
例の好きな人の件かな
「俺、映画見たいんだよね〜、服も買いたいし!」
「おぉ、いいね、何が見たいの?」
「これなんだけど〜」
と見せた映画は思いっきり恋愛映画。
恋に落ちた2人だけど、彼女の余命が…っていう泣けるやう
さすがに男子高校生2人でこれは…
「うん、さすがにキモイよね、やめとこ」
「いや、いいよ、遥斗が行きたいとこは俺も行きたい。」
「う、うん?そう?じゃあ行こ〜、楽しみ」
「そうだね、洋服も一緒に買い行く?」
「行きたい!ありがとう」
後ろの方で、五十嵐と結城が話しているが、結城は二日連続で遊ぶんだろうか。やっぱり体力あんだな〜。
あ、てかついでに遊ぶ時に恋愛のお悩み相談会開くか。
恋愛経験ほとんどないし絶対意味ないけど。
よしとりあえず、19日を楽しみに部活がんばろう。
ちなみに、他の奴ら(渡辺・山口)の種目はこうなったらしい。
この2人ペアの二人三脚
絶対面白いじゃん、楽しみなんだけど。
