あばぐだ図鑑

ごめんなさい。
本当にごめんなさい。
本当にごめんなさい。
誰かを呪うことしかできない、こんな娘でごめんなさい。
パパの自慢の娘になりたかったのに。
パパに反抗してごめんなさい。ちゃんと「ありがとう」って言えなくてごめんなさい。
みんなが許せなかった。
パパが大好きだったから。パパのために生きていたから。
ホラーがなければ、パパはもっと楽に生きることができたかもしれない。
それを好きになる人間がいなければ、パパはもっとわたしと一緒にいられたかもしれない。
だから目には目を、歯には歯をというように。
ごめんなさい。
わたしももうすぐゆきます。
ごめんね。


























しにます