あばぐだ図鑑

聴取記録・調査票(美園永太氏 車内不審死事案)捜査報告書(変死事案 – 車両内での異常死)

記録内容
事案名称:美園永太氏 変死事案
発生日時推定:令和2年12月30日(火) 午前0時30分~午前2時00分頃
発見日時:令和2年12月30日 午前8時15分
発見場所:美園永太氏宅(施錠された自家用車内)
死亡者氏名:美園 永太(みその えいた) 享年47歳
死亡者職業:自営業
発見者氏名:美園 伽奈(みその かな) 死亡者の姉(聴取対象者)
死体所見:外傷は軽微。極度の体温低下を確認。吐瀉物や抵抗の痕跡なし。死因特定に至らず(司法解剖待ち)。
車両情報:07-12,カース社のライトムーン,外部からの侵入形跡なし。
捜査担当:群馬県警 捜査第一課 警部 ●●●●

聴取記録(発見者 美園 伽奈 供述抜粋)
1. 死亡者との関係および前日の状況
聴取日時: 令和2年12月30日 午後3時30分
場所: 前橋市警察署 捜査第一課 聴取室

質問: 死亡された永太さんとの関係、および前日夜の永太さんの様子を説明してください。
供述: 弟にあたります。昨夜は、特に変わった様子はありませんでした。普段通り、自室で仕事をしていました。午前0時頃、永太が「ドライブに行く」と言って、自宅を出ていくのを見ました。

質問: なぜドライブへ行ったのですか?
供述: 永太はあの車を買ったばかりで毎日のように乗っていました。我が子のように愛でていたこともあります。

質問: 発見した経緯を詳しく教えてください。
供述: 今朝、永太がまだ戻っていないので心配になり、鍵を持っていたので車を見に行きました。車はロックされていました。開けてみると、永太は運転席でシートベルトをしたまま、ぐったりしていました。

質問: その時の永太さんの状態、および車内の状況は?
供述: 体に触れた瞬間、氷のように冷たかった。息をしていませんでした。車内の窓ガラスが、内側から一面真っ白に曇っていて、水滴が流れていました。外気温は10℃前後なのに、異常でした。エアコンは切れていました。

質問: 永太さんは、何者かを見たと言っていましたか。
供述: はい。「自分を外に連れ出そうとしている」などと。永太は自分のせいで男が苦しんでいると、ずっと気に病んでいました。

質問: 永太さんが、何かに怯えたり、抵抗した形跡はありましたか?
供述: いいえ。安らか、というより、凍りついたような表情でした。ただ、助手席のシートに、黒く湿った染みがわずかにありました。触れませんでしたが、水ではないことはわかります。

捜査担当者所見(聴取に基づき)
聴取対象者(姉)の供述は一貫しており、異常な精神状態は確認されない。死亡者の死体所見(極度の体温低下、外傷なし、車内密閉)と、聴取供述の異常な車内状況・黒い湿った染みは奇妙な一致を見せる。物理的な証拠に基づけば、事件性および第三者の関与を立証することは極めて困難である。死因は司法解剖の結果を待つ。