あばぐだ図鑑

「新たな化け物を追う!」

 本日は日本に存在するといわれている、さまざまなバケモノを取り扱っていく。外国にも共通するバケモノが存在すると聞くが、実際のところは謎に包まれている。

 日本で有名な妖怪といえば「河童」や「ろくろ首」などだろうか。映画でいえば「貞子」などだろうか。

 本日紹介したいのはある一家である。
 それは「●●親子」だ。

 彼らはこの妖怪らをも超える脅威的な力を持っている。父親は車に怨念を残して亡くなり、娘は父親の意志を受け継いて、我々を呪おうとしている。
 いつ彼らが私を襲いかかってくるのか、この原稿を書いている今も不安でいっぱいだ。
 この記事は、ある意味で読者への注意喚起として役立ってほしいと願う。

 まず、●●●車に注意してほしい。
 必ずやあの化け物はやってくる。あの小娘も姿を現すだろう。人間と幽霊の波長が合うときが来たらお終いだ。
 次に●●●と●●●へ訪れることを控えていただきたい。どうやら彼らの聖地のようで、目撃証言が多数存在している。
 この記事が世に出たら、次に狙われるのは私だろう。これまで多くの人間が犠牲になってきた。幽霊をエンタメとして扱うのは、死者への冒涜ではなく、ある種の崇拝を意味する。
 人間はとても弱い。死者が残していく怨念には勝つことができない。
 故に我々ができるのはホラーというジャンルを次の世代へ、またその次の世代へと残していく他ないのだ。そうして恐怖を紛らわしていくしかないのだ。

 ●●●●という名前を目撃したら、バケマガ編集部まで一報入れていただきたい。
 ページの余白部分に注意喚起として小さく記させていただく。
 続報を待たれよ。