ユキナは洞窟から無事に帰宅し、ほっと一息ついた。

だが、やることは特訓だけではない。

本格的にダンジョン探索を始めるためには、道具が必要だと感じていた。

「次は、装備を整えなきゃ…」

ユキナはまず、インターネットで必要な道具を調べ始めた。

「まずは、冒険用のバッグ。これがないと、何も運べないからな…」

スマホの画面をスワイプしながら、ユキナはバッグの種類を見比べた。

大きすぎると動きにくいし、小さすぎると収めるものが入らない。

悩んだ末に、収納力があり、かつ軽量なデザインのものを選ぶ。

「これ、いいかも…！」

バッグが決まると、次に目をつけたのは配信用のドローンだった。

「ダンジョン配信するためには、ドローンが必要だよな…」

ユキナは、ドローンを使った冒険者の配信が注目を浴びていることを知っていた。

彼女が興味を持っていた配信者たちも、皆その映像をドローンで撮影していたのだ。

「だけど、ちゃんと使いこなせるかな…」

ユキナは少し不安そうな表情を浮かべたが、それでも決心を固める。

「いや、やるしかない。これで配信をしっかりできれば、誰かと繋がれるかもしれないし…」

ドローンの選び方も、ユキナは慎重だった。

性能が高すぎても扱いが難しく、逆に安価すぎると、ダンジョン内での安定した映像配信が難しくなる。

しばらく悩んだ末に、安定性と扱いやすさを兼ね備えたドローンを選び、注文した。

「バッグもドローンも、これで準備はバッチリ！」

ユキナは目の前に広がる未来に少しワクワクしながらも、気持ちを引き締めた。

「次は、実際に使いこなせるように、練習だな…」

その後、ユキナは届いたドローンを数日間、操作を練習し、冒険用のバッグに必要な装備を整える作業を進めた。

どんどん準備が整うことで、彼女の冒険心も膨らんでいった。

「次は冒険者になるための試験⋯⋯！」

「頑張るぞ⋯⋯！」