hope。

「………俺、あんたみたいな女子、嫌い」


私の耳に届いたのは冷たく凍った声。


え……い、今、私勇気振り絞って言ったのに、海瀬くんに嫌いって言われた……!?


初めて話しただけの私に……!?


「は、はぁ……!?」


ダメだ。こんな空間で呑気に本なんか選んでられない。


なんなの、こいつ………。


こっちだって別に仲良くなりたいわけ無いじゃん!


「だから、あんたみたいなの、嫌い」


繰り返し言うか……っ、普通。


「…っ、失礼しました…っ」


勢いよく図書室のドアを締めて全速力で走る。


は……?なんなの、あの人……!


あーなんかむしゃくしゃするー!


あんなやつと仲良くなろうとした私がばかだった。


私だって嫌い……あんなやつ…!