その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 午前9時。時間管理局。
 出勤するなり、ボスは言った。
 「五十嵐、道草はするなよ。」
 「俺、いつ小学生に若返ったんですか?」
 「ムキになるな。実は、最近、『実の国』で大きな会社が出てきた。しかも、外国のマフィアと関係している。で、データベースが『差異』を確認」した。『実の国』は、お前が、カミさんと出逢った国だ。寄り道するなよ。」
 「今、聞きましたけど。」「今は『道草するなよ』って言ったんだ。」
 馬鹿馬鹿しいから、黙って続きを聞くことにした。
 「時間軸は、1973年。『トイレットペーパー騒動』が起こった頃だ。」
 「インサイダー取引、ですか。タイムリーパーならやりそうな犯罪ですね。確か重罪ですよね。」
 「うん。禁固100年。普通は生きてないな、最後まで。」
 「了解しました。」
 俺はMRIに似た装置に横たわった。
 「このケースだと、過去の人間を唆すパターンじゃなく、自分で儲けようとするパターンだな。」
 ついつい、インターネットカフェで調べることを考えがちだが、この頃は、まだPCすら普及していない。

 1973年10月。
 俺は、図書館を道行く人に尋ね、まっすぐ向い、新聞を読み漁った。
 『低い銘柄』が『高い銘柄』に化ければ、大儲け出来る。
 俺は、見当を付けた銘柄を覚え、その年の11月に跳んだ。
 そして、『大儲け』した人物を探し出した。
 羽振りがいいから、すぐに分かった。
 豪遊してやがる。奴が行きそうな場所を記憶する。
 それから、9月に戻り、詰まり、『トイレットペーパー騒動』が起こる前の時間軸に跳んだ。そして、奴が行きそうな場所に行くと、やはりいた。
 「矢作さん?矢作さんですよね?数ヶ月後に大儲けして、未来に戻れなくなる3026年出身の矢作さん。」
 奴は、迷わず銃で俺を撃った。
 俺は、迷わず奴の背後に回り、俺はパラライッザー、麻痺モードで銃を撃った。
 更に、『見えない鎖』で縛った。
 「誰なんだ、あんたは?」「『ずる』が嫌いなお巡りさん、かな?」
 そして、彼らを『保安檻』に送った。

 3026年。出発した日の午後7時。
 「バカね。あって来れば良かったのに。過去の私に。あ、でも、そうすると、今の私が消えるかも。品行方正な旦那になってくれて良かった。」
 かな子の目が光った。
 今夜も晩飯は遅くなるかな?

 ―完―