============== これは、勿論フィクションです。 =======
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。
午前9時。時間管理局。
出勤するなり、ボスは言った。
「五十嵐、シロアリは好きか?」
「好きな人、います?」
「差異は『涯の国』。お前がある女性に素麺を奢って貰った次元、だ。時間軸は1972年。1970年代には、システムのデータベースによると、『点検商法』と言う詐欺が流行った。所謂『特殊詐欺』だな。後世で免許無しで点検出来ない法律が出来て激減したが、当時は『無料点検』に飛びついた高齢者が詐欺に遭ったケースが多かった。ところで、3026年、この次元で『シロアリ退治王』なる者が現れた。シロアリ自体も流行っていたが、法律が出来る前に、『法律』を作った人物だ。彼は、『シロアリ商法』の業者も摘発、業者が要求する金額をキャンセルさせ、『お礼』の金品を貰っている。」
「怪しいなあ。マッチポンプじゃないんですか?」
「五十嵐。お前は優秀な捜査官だ。褒めるだけならタダだ。」
俺は何か納得出来ない気がしたが、MRIに似た移送装置で睡眠学習を受けた。
成程。被害者が訴えない方法をとれば、警察の厄介にはならない。
手が込んでいるなあ。あ、こいつ国会議員にまでなったのか。次元管理局にいた時は、問題にならなかったか。
1972年。『涯の国』。
新聞記事を元に回っていると、シロアリ商法やっている奴らを見付けた。
「無料ですから」と笑顔で言い、軒下に潜り込んで、すぐ出てくる業者まがい。
そこへ、『正義の味方』登場。
「騙されてはいけません。」
「確かにね。」と、俺はその男白滝新造の横に立った。そして、間髪入れずに『保安檻』に送った。
「そいつら、こいつの手下だから。」と、老夫婦に言い、警察官を最寄りの警察署から『出前』した。
俺は、偽の身分証を出した。
「公安の者だが、別件で移動中、『シロアリ商法』しているのを見付けた。後は、君に任せていいかな?」
警察官が敬礼したので敬礼で返し、俺は近くの店の裏手で未来に帰った。
午後5時。タイムレコーダーシステムで体内時計をスキャンさせた。
何故か、ボスは何も言わない。
午後7時。帰宅するなり、かな子に殺鼠剤をかけられた。
俺は、のたうち回った。
「行商の殺鼠剤でも効くのね。」
俺はねずみか!
―完―


