============== これは、勿論フィクションです。 =======
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。
・・・と、少し前まで言っていた。
俺は、次元管理局のD・・・Dなんとかって言う名前の『時限移送装置』に、導かれ、パラレルワールドを亘り歩いて、気まぐれで人助けをしていた。
だが、その途中で、気まぐれではなく次元管理局にスカウトされたエージェントだった。
元々傭兵だった俺は、殺し屋(スナイパー)を始めたが、ドジばかり踏んでノーギャラ。
ところがある日。俺は突然『超能力』に目覚めた。
後から管理官に聞いた話だが、俺が公園のベンチで寝ていた隙に、腕時計が俺のと機種が似ている腕時計とすり替えられていた。
新聞読みたいな、と思ったら、目の前に新聞があった。
ラーメン食いたいな、と思ったら、ラーメン屋の前にいた。
初期の腕時計は、時計以外に2つの機能があった。
1つは、『潜在的に超能力があれば』超能力が開花する。
もう1つは、本部から監視出来る機能だった。
有るとき、俺が跳んだ先は、実は、本部の分室で、管理官は女占い師として、そして、不運な研究家博士として生活していた・・・と聞かされた。
未来人の、次元管理局管理官は、知らぬ間に、『実験の一環』として、俺の『男性機能』を試した。すると、管理官の超能力も目覚めた。
これは行ける、と考えた管理官は、自らの娘を俺の『知らぬ間』に俺の『男性機能』を使って、超能力を『感染』させた。
俺の上司と名乗った力石課長と共に、俺は一時ハンバーガーショップのある、『謎の異空間』にいたが、実は、偽装された空間だった。
ハンバーガーを食べた俺は、管理官の娘に『食べられ』た。
その後、次々と管理官は、俺が出逢った女達をスカウトし、俺の為のパートナーになるよう勧めた。拒んだ女は少なかった。
俺の事を好いていてくれていて、超能力が授かることも魅力だったようだ。
俺は一時的にこの時間軸に呼び出され、止揚と結婚した。
止揚は、俺が出逢った時間軸の女では無かった。
そのため、始めて『交わった』止揚を『正室』と呼び、後の女は『側室』になった。
言い訳がましい、と言われそうだが、全ては管理官が仕組んだことだった。
これは、各次元で、その隣国の『乙姫様』と『ハニトラ』に遭って言いなりになっていたことから、『予防策』でもあったのだ。
『乙姫様』は、相手が女性の場合、トランスジェンダーの場合、『妻に管理されている』場合、手が出ないのだ。
俺は、最終的に『正室』と『側室』の助っ人のパワーを経て、ラスボスを倒し、残党を倒した。
敵の配下だった女達は、どこからか誘拐された末、エージェントにされていた。
根っからのヒットマンはいなかったことになる。止揚以外の女は、自分の場所に戻った。
それでも、再会を約束して。
止揚は、結婚を機に「五十嵐かな子」になった。
清久止揚と名乗っていたが、本名は、「越後かな子」だった。
次元管理局から、時間管理局に異動され、初出勤すると、異星人みたいなボスだった。
ボスは、『時間病』という重い病気の為、頭が常に揺れていて、ブーンという音がかすかに聞こえる。最初の任務で失敗したそうだ。
俺はバージョンアップされたリストバンドを右腕に装着された。
時間管理局の管理システムは、次元管理局とは違うのだ。
時間管理局局長のコーダーは言った。
「君が接近遭遇したのは、君じゃないね。向こうのエージェントも化けられるそうだから、咄嗟に、今の君の姿になったんだろう。勿論、タイムパラドクスも危険だけどね。」
タイムパラドクスとは、生息時間軸の違う、同じ人物が長く同じ時間同じ場所にいると、どちらの人物も消えてしまう、という伝説だ。
前置きが長くなったが、初任務がコーダーから言い渡された。
「場所は、『高の国』。時間軸は、君が跳んでいた時間軸とほぼ同じ。歴史異常探知用のコンピュータ・メローニによると、新政権が隣国の奸計に填まり、核戦争が勃発。破滅した。君の使命は根本原因になった、奥田富雄の発言を無効にすることにある。軽い任務でゴメンね。所帯持ちだから重い任務は勘弁してくれ、と細君のかな子に言われたんだ。」
「どうも、お気遣いあっりがとうございます。」
俺は、専用通路を通って、『髙の国』に跳んだ。
『髙の国』国会議事堂。
質疑に応じる総理mに向かって、一見眠主党の奥田富雄が食い下がっている。
「ですから・・・。」
奥田は、言葉を詰まらせ、何も言えなくなった。
15分続けた後、議長は言った。
「奥田君は体調が悪いようですね。では、次の議員と交代して下さい。」
質疑は他の議員に移り、奥田は救急車で運ばれた。
病院での診断は、『喉頭癌』だった。
そして、隣国から謎の『指令書』が届いた。
『奥田の任務は失敗に終った。同じ事をやると、慰問党の罠にはまる。慰問党のスパイが党内にいる。作戦は終わりだ。』
更に、隣国領事館にも、同じ内容の文書が暗号付きメールで届いた。
俺は、意気揚々と帰った。リストバンドと腕時計を弄って。
自宅に帰ると、かな子は言った。
「2人目、作ろうか、進。」
―完―
この作品は、「アフター異次元の殺し屋・万華鏡」です。
よろしければ、本編の後。お読み下さい。
クライングフリーマン
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。
・・・と、少し前まで言っていた。
俺は、次元管理局のD・・・Dなんとかって言う名前の『時限移送装置』に、導かれ、パラレルワールドを亘り歩いて、気まぐれで人助けをしていた。
だが、その途中で、気まぐれではなく次元管理局にスカウトされたエージェントだった。
元々傭兵だった俺は、殺し屋(スナイパー)を始めたが、ドジばかり踏んでノーギャラ。
ところがある日。俺は突然『超能力』に目覚めた。
後から管理官に聞いた話だが、俺が公園のベンチで寝ていた隙に、腕時計が俺のと機種が似ている腕時計とすり替えられていた。
新聞読みたいな、と思ったら、目の前に新聞があった。
ラーメン食いたいな、と思ったら、ラーメン屋の前にいた。
初期の腕時計は、時計以外に2つの機能があった。
1つは、『潜在的に超能力があれば』超能力が開花する。
もう1つは、本部から監視出来る機能だった。
有るとき、俺が跳んだ先は、実は、本部の分室で、管理官は女占い師として、そして、不運な研究家博士として生活していた・・・と聞かされた。
未来人の、次元管理局管理官は、知らぬ間に、『実験の一環』として、俺の『男性機能』を試した。すると、管理官の超能力も目覚めた。
これは行ける、と考えた管理官は、自らの娘を俺の『知らぬ間』に俺の『男性機能』を使って、超能力を『感染』させた。
俺の上司と名乗った力石課長と共に、俺は一時ハンバーガーショップのある、『謎の異空間』にいたが、実は、偽装された空間だった。
ハンバーガーを食べた俺は、管理官の娘に『食べられ』た。
その後、次々と管理官は、俺が出逢った女達をスカウトし、俺の為のパートナーになるよう勧めた。拒んだ女は少なかった。
俺の事を好いていてくれていて、超能力が授かることも魅力だったようだ。
俺は一時的にこの時間軸に呼び出され、止揚と結婚した。
止揚は、俺が出逢った時間軸の女では無かった。
そのため、始めて『交わった』止揚を『正室』と呼び、後の女は『側室』になった。
言い訳がましい、と言われそうだが、全ては管理官が仕組んだことだった。
これは、各次元で、その隣国の『乙姫様』と『ハニトラ』に遭って言いなりになっていたことから、『予防策』でもあったのだ。
『乙姫様』は、相手が女性の場合、トランスジェンダーの場合、『妻に管理されている』場合、手が出ないのだ。
俺は、最終的に『正室』と『側室』の助っ人のパワーを経て、ラスボスを倒し、残党を倒した。
敵の配下だった女達は、どこからか誘拐された末、エージェントにされていた。
根っからのヒットマンはいなかったことになる。止揚以外の女は、自分の場所に戻った。
それでも、再会を約束して。
止揚は、結婚を機に「五十嵐かな子」になった。
清久止揚と名乗っていたが、本名は、「越後かな子」だった。
次元管理局から、時間管理局に異動され、初出勤すると、異星人みたいなボスだった。
ボスは、『時間病』という重い病気の為、頭が常に揺れていて、ブーンという音がかすかに聞こえる。最初の任務で失敗したそうだ。
俺はバージョンアップされたリストバンドを右腕に装着された。
時間管理局の管理システムは、次元管理局とは違うのだ。
時間管理局局長のコーダーは言った。
「君が接近遭遇したのは、君じゃないね。向こうのエージェントも化けられるそうだから、咄嗟に、今の君の姿になったんだろう。勿論、タイムパラドクスも危険だけどね。」
タイムパラドクスとは、生息時間軸の違う、同じ人物が長く同じ時間同じ場所にいると、どちらの人物も消えてしまう、という伝説だ。
前置きが長くなったが、初任務がコーダーから言い渡された。
「場所は、『高の国』。時間軸は、君が跳んでいた時間軸とほぼ同じ。歴史異常探知用のコンピュータ・メローニによると、新政権が隣国の奸計に填まり、核戦争が勃発。破滅した。君の使命は根本原因になった、奥田富雄の発言を無効にすることにある。軽い任務でゴメンね。所帯持ちだから重い任務は勘弁してくれ、と細君のかな子に言われたんだ。」
「どうも、お気遣いあっりがとうございます。」
俺は、専用通路を通って、『髙の国』に跳んだ。
『髙の国』国会議事堂。
質疑に応じる総理mに向かって、一見眠主党の奥田富雄が食い下がっている。
「ですから・・・。」
奥田は、言葉を詰まらせ、何も言えなくなった。
15分続けた後、議長は言った。
「奥田君は体調が悪いようですね。では、次の議員と交代して下さい。」
質疑は他の議員に移り、奥田は救急車で運ばれた。
病院での診断は、『喉頭癌』だった。
そして、隣国から謎の『指令書』が届いた。
『奥田の任務は失敗に終った。同じ事をやると、慰問党の罠にはまる。慰問党のスパイが党内にいる。作戦は終わりだ。』
更に、隣国領事館にも、同じ内容の文書が暗号付きメールで届いた。
俺は、意気揚々と帰った。リストバンドと腕時計を弄って。
自宅に帰ると、かな子は言った。
「2人目、作ろうか、進。」
―完―
この作品は、「アフター異次元の殺し屋・万華鏡」です。
よろしければ、本編の後。お読み下さい。
クライングフリーマン


