○居間(掃除でピカピカ)
蒼「二人は部屋にこもって出てこなかったけど」
青鬼が二人の分まで頑張った。ゼーハーと畳の上に寝転がっている
隣では緑鬼が青鬼をうちわで仰いでいる
その様子を見てから蒼が言う
蒼「青鬼が頑張ってくれたから、今日のところはよしとしよう」
青鬼「それで、俺の存在感が薄い理由ってなんだよ……」疲れ切った顔
蒼「話す前に聞きたいんだけど、青鬼は誰かに名前を教えた?」
青鬼「なんでわかるんだ?」ゆっくりと体を起こし、きょとん顔
青鬼「確かに前の前の女主だったか、それよりも前だったか……名前を聞かれて答えたことがある」思い出そうと眉間に皺を寄せながら
青鬼、顔がわからない主(女性)を頭に浮かべる
蒼「やっぱり。迂闊に名前を教えてはいけないって聞かされなかった?」
青鬼「それを聞いたのはその後の主もからだったんだよなぁ。俺の存在が薄いのは、名前を教えたせいなのか?」
朧「半分正解。半分間違いだ」
朧の答えに、緑鬼は恐る恐る挙手し、口をひらく
緑鬼「あの……それって契約が成立していないから、ですか?」
蒼「お、せいかーい。ちゃんと書類読み込んでるタイプかな」
緑鬼、照れ笑いを見せる
話を戻し、蒼は青鬼へと視線を移す
蒼「名は主にとっても鬼にとっても大事なもの。それを教えると言うことは、主従契約を結ぶも同然なの」
蒼(主従契約として、恋人として。話の内容で変わってくる)
朧「主従契約以外の意味が多いけどな」すんとした顔
蒼「青鬼は顔が整ってるし、そっちの意味の可能性は考えられるよね〜」ニヤニヤ
青鬼「なんだ?どういうことだよ。おい、ニヤニヤするな!」
朧「恋仲になりたいとか結婚したいとかだな」
青鬼「はあ!?そんなわけ」"ない"と言いかけたところでハッとする
体を起こし畳に座る青鬼。口元を手で覆い、険しい表情を見せる
青鬼「……いや、告白されたなそう言えば」
じわじわと思い出してきた青鬼
蒼「拒絶したってことだね?」
青鬼「そうだな。主の名を聞く前に"無理"って断った」
そこで緑鬼が思い出し、青鬼に話しかける
緑鬼「……そう言えば青鬼くん、それ以降、主に無視されるってぼやいていたね」
青鬼「俺が告白を断ったからだと思い込んでいたが……もし本当に影が薄くなるなら、合点がいくな……」
蒼「青鬼は、影の薄さどうにかしたい?」
蒼「ぶっちゃけ鬼同士には効果薄いし、支障ないのならそのままでもいいと思うけど」
青鬼「支障ありありだっての!あの告白以降、どんだけ俺の発言がスルーされたことか!」
○青鬼の少しの回想シーン・廊下
青鬼「主、相談あるんだけど……」
廊下を歩いている顔の見えない主。青鬼に話しかけられたが、素通り
青鬼「ちょ、まだ断ったの怒ってんのか!?主、主ー!」
追いかける青鬼
⚪︎別の主との回想シーン・居間
顔の見えない主「以上だ。質問はないな?」
青鬼「質問あるぞ!」
顔の見えない主「ないようだな。では、各自配置につけ」
青鬼「あるって!なんで皆俺を無視するんだ!?」
他の鬼、同情の眼差しを向ける
青鬼「同情するくらいなら主を呼び止めろよー!」
⚪︎回想終わり・現代の居間へ
蒼「……可哀想に」
朧「声すら聞こえにくくなるもんなんだな……」
蒼と朧、青鬼に同情の眼差しを向ける
青鬼「クソっ!そんな目で俺を見るな!……それで?これはどうやったら治るんだよ」
蒼「その告白してきた主との因縁を断たないと。その人っていつ頃の主?」
青鬼「いつ…いつだったかな……。かなり前なのは確かだ」
朧「あー、だから背後の主は年代物の服装なのか」
青鬼「えっ、は?」動揺しながら背後を振り向くが、何もいない
青鬼「ど、どういうことだ?まさか背後霊か何かか?」
朧「似たようなもんだ。薄くだが、その主の気配がお前にある」
青鬼「その薄い気配?が消えれば、解決なのか?」
蒼「そうだよ。ただ、記憶が消える可能性があるから……」
青鬼「そんなことはいい。俺は元々好きじゃなかったしな」
食い気味に答えた青鬼。蒼は呆れた表情を浮かべた
蒼「少しも未練がなさそうで結構。準備ができたら呼ぶからそれまでは自由にしてて」
蒼は立ち上がり、青鬼を指差す
青鬼「お、おう!」初めて見る無邪気な明るい表情
⚪︎廊下
朧「主、力を使うのは明日以降にしてください」心配そうな顔
蒼「いや、早めにあの二人を仲間に加えたい」
朧、前に立ち塞がる
朧「……俺だけじゃ足りないんスか?」捨てられた子犬のように
その表情に一瞬心を奪われかけた蒼だが、すぐに首を横に振る
蒼「ち、違う違う!遠征に最低二人は必要なの」
すぐさま仕事用のスマートフォンで資料を見せる
それを読んだ朧は納得したように頷く
朧「……なるほど。シビアなスケジュールっスね」
蒼「短期間で鬼を手懐けられなかったら、きっとお父様の怒りを買うからね。……てことで、さっさと準備」
朧「……無理しないでくださいよ?」
蒼「それは青鬼についてる前の主の気持ち次第だね」苦笑い
蒼「二人は部屋にこもって出てこなかったけど」
青鬼が二人の分まで頑張った。ゼーハーと畳の上に寝転がっている
隣では緑鬼が青鬼をうちわで仰いでいる
その様子を見てから蒼が言う
蒼「青鬼が頑張ってくれたから、今日のところはよしとしよう」
青鬼「それで、俺の存在感が薄い理由ってなんだよ……」疲れ切った顔
蒼「話す前に聞きたいんだけど、青鬼は誰かに名前を教えた?」
青鬼「なんでわかるんだ?」ゆっくりと体を起こし、きょとん顔
青鬼「確かに前の前の女主だったか、それよりも前だったか……名前を聞かれて答えたことがある」思い出そうと眉間に皺を寄せながら
青鬼、顔がわからない主(女性)を頭に浮かべる
蒼「やっぱり。迂闊に名前を教えてはいけないって聞かされなかった?」
青鬼「それを聞いたのはその後の主もからだったんだよなぁ。俺の存在が薄いのは、名前を教えたせいなのか?」
朧「半分正解。半分間違いだ」
朧の答えに、緑鬼は恐る恐る挙手し、口をひらく
緑鬼「あの……それって契約が成立していないから、ですか?」
蒼「お、せいかーい。ちゃんと書類読み込んでるタイプかな」
緑鬼、照れ笑いを見せる
話を戻し、蒼は青鬼へと視線を移す
蒼「名は主にとっても鬼にとっても大事なもの。それを教えると言うことは、主従契約を結ぶも同然なの」
蒼(主従契約として、恋人として。話の内容で変わってくる)
朧「主従契約以外の意味が多いけどな」すんとした顔
蒼「青鬼は顔が整ってるし、そっちの意味の可能性は考えられるよね〜」ニヤニヤ
青鬼「なんだ?どういうことだよ。おい、ニヤニヤするな!」
朧「恋仲になりたいとか結婚したいとかだな」
青鬼「はあ!?そんなわけ」"ない"と言いかけたところでハッとする
体を起こし畳に座る青鬼。口元を手で覆い、険しい表情を見せる
青鬼「……いや、告白されたなそう言えば」
じわじわと思い出してきた青鬼
蒼「拒絶したってことだね?」
青鬼「そうだな。主の名を聞く前に"無理"って断った」
そこで緑鬼が思い出し、青鬼に話しかける
緑鬼「……そう言えば青鬼くん、それ以降、主に無視されるってぼやいていたね」
青鬼「俺が告白を断ったからだと思い込んでいたが……もし本当に影が薄くなるなら、合点がいくな……」
蒼「青鬼は、影の薄さどうにかしたい?」
蒼「ぶっちゃけ鬼同士には効果薄いし、支障ないのならそのままでもいいと思うけど」
青鬼「支障ありありだっての!あの告白以降、どんだけ俺の発言がスルーされたことか!」
○青鬼の少しの回想シーン・廊下
青鬼「主、相談あるんだけど……」
廊下を歩いている顔の見えない主。青鬼に話しかけられたが、素通り
青鬼「ちょ、まだ断ったの怒ってんのか!?主、主ー!」
追いかける青鬼
⚪︎別の主との回想シーン・居間
顔の見えない主「以上だ。質問はないな?」
青鬼「質問あるぞ!」
顔の見えない主「ないようだな。では、各自配置につけ」
青鬼「あるって!なんで皆俺を無視するんだ!?」
他の鬼、同情の眼差しを向ける
青鬼「同情するくらいなら主を呼び止めろよー!」
⚪︎回想終わり・現代の居間へ
蒼「……可哀想に」
朧「声すら聞こえにくくなるもんなんだな……」
蒼と朧、青鬼に同情の眼差しを向ける
青鬼「クソっ!そんな目で俺を見るな!……それで?これはどうやったら治るんだよ」
蒼「その告白してきた主との因縁を断たないと。その人っていつ頃の主?」
青鬼「いつ…いつだったかな……。かなり前なのは確かだ」
朧「あー、だから背後の主は年代物の服装なのか」
青鬼「えっ、は?」動揺しながら背後を振り向くが、何もいない
青鬼「ど、どういうことだ?まさか背後霊か何かか?」
朧「似たようなもんだ。薄くだが、その主の気配がお前にある」
青鬼「その薄い気配?が消えれば、解決なのか?」
蒼「そうだよ。ただ、記憶が消える可能性があるから……」
青鬼「そんなことはいい。俺は元々好きじゃなかったしな」
食い気味に答えた青鬼。蒼は呆れた表情を浮かべた
蒼「少しも未練がなさそうで結構。準備ができたら呼ぶからそれまでは自由にしてて」
蒼は立ち上がり、青鬼を指差す
青鬼「お、おう!」初めて見る無邪気な明るい表情
⚪︎廊下
朧「主、力を使うのは明日以降にしてください」心配そうな顔
蒼「いや、早めにあの二人を仲間に加えたい」
朧、前に立ち塞がる
朧「……俺だけじゃ足りないんスか?」捨てられた子犬のように
その表情に一瞬心を奪われかけた蒼だが、すぐに首を横に振る
蒼「ち、違う違う!遠征に最低二人は必要なの」
すぐさま仕事用のスマートフォンで資料を見せる
それを読んだ朧は納得したように頷く
朧「……なるほど。シビアなスケジュールっスね」
蒼「短期間で鬼を手懐けられなかったら、きっとお父様の怒りを買うからね。……てことで、さっさと準備」
朧「……無理しないでくださいよ?」
蒼「それは青鬼についてる前の主の気持ち次第だね」苦笑い


