○次の日(朝5時) 幽篁館・個室(主の部屋)
蒼は身支度を済ませて朧が買ってきたおにぎりを食べている
対面で朧も眠たげな表情でおにぎりを頬張っている
蒼「冷蔵庫は空っぽ。あるのはカップ麺とかそういう即席もの」
朧「掃除もしてないみたいっスね」
インスタント味噌汁を啜る朧。全体的に埃っぽい場所を思い出し、眉間に皺を寄せる
蒼「そうだね。この主の部屋だけは綺麗で、冷蔵庫もある。流石に中身はなかったけど」
蒼(冷蔵庫やミニカセットコンロ、レンジなど。台所に行かなくても食事も済ませられる環境)
蒼、視線を別場所に移す
蒼(パソコンも本棚もある。鬼を監視するモニターもあるし、鬼に指示の出せる指揮棒まで……)
蒼「前の主は、よほど鬼と暮らしたくなかったみたいだね」
朧「そのようで。主もそうしてみては?」あいつらと関わるのが面倒だという顔
蒼「そんなことする奴じゃないのは、わかってるでしょ?」ニヤリと笑う
蒼(前の主の尻拭いで来たけど…ここが荒れてるの、普通にムカつくし)
朧「うん、まあ……まずはこの館全体を掌握するってところっスか?」
蒼「そうだね。じゃ、さっさと食べて寝ている鬼たちを叩き起こしに行こうか」
朧「御意」
蒼はモニターに映る鬼たちを見つめて、いたずらっ子の様に笑みを浮かべる
朧「ちょい待ち。ご飯粒ついてるっス」
早速動こうとした蒼を止める朧。葵の頬についている米粒を摘んで自身の口に入れる
蒼「あ、ありがとう……」照れ+ちょっと気まずい
○赤鬼の部屋(カーテンが閉まっていて薄暗い)
襖を大きく開けて、蒼乱入
蒼「おはよー!赤鬼!」
赤鬼「……あ?はあ!?なんでここにいるんだよ!?」
赤鬼は布団から勢いよく起き上がる。構えるが蒼の後ろにいる朧にたじろぐ
蒼「起床時間はとっくに過ぎてるんだけど?」
赤鬼「誰があんなスケジュール守るかよ!」
赤鬼は壁に貼られている1日のスケジュール表。※ボロボロ
赤鬼「つーか前の主は戦闘の仕事さえすれば何も言わなかったぞ!」
蒼「その仕事も完璧にこなしてないやつがよく言うわ……」
蒼は書類に記載の内容を思い出して苦笑い
記載内容 仕事:中途半端(飽き性か?)
蒼「今日はいろいろとやることあるから、居間にいて」
赤鬼「誰が従うかよ!」キレ顔
朧「……」静かに睨む
赤鬼「アッ、居間に行きます」そそくさと部屋を出る
○居間
鬼を全員叩き起こし、満足そうな笑みを浮かべる蒼
鬼は全員眠そうな顔。不服そうな顔も(特に赤鬼)
蒼「今日はこの館の掃除をしてもらうから」
赤鬼「なんで俺らがそんなことしなきゃならないんだよ!」
緑鬼「そ、そうですよ。前みたいに業者に頼めばいいじゃないですか」朧にビビりながら
蒼「業者……?」蒼は眉をピクリと動かす。
蒼(確かこの館に入れるのは、主と従者一人、ここで召喚した鬼のみだったはず。それさえも前当主は守らなかったってこと?)
蒼「……前当主が禁止事項を破ってるだけ。これからは私がしっかりルールを守らせるからね」
黄鬼「俺らの生活にいちいち口出ししてんじゃねぇよ!昨日来たばっかの新入りがよ!」青筋を立てて
緑鬼「や、やめなよ黄鬼くん…」
今にも蒼を殴りかかりそうな勢いの黄鬼。そんな黄鬼を止める緑鬼
蒼はその様子を眺め、呆れた表情。
蒼「ピーピーうるさいな。主だから主ヅラするって」
黄鬼「うるせえ!どうせその鬼がいないと何もできないくせに!」
朧を指差し大声で叫ぶ
蒼「なるほど。弱そうだから舐められてるってことか。じゃあ、相手してあげるよ」
蒼「全員でかかってきてもいいからね」舐めた態度は舐めた態度(笑顔)で返す蒼
朧(あんま主のこと、怒らせないでほしいもんだ)眉間に皺を寄せる朧
○広い庭(稽古場としても使われるため広く物が置かれていない)
蒼「さ、どこからでもどうぞ?」護符を手に持ちつつ
黄鬼「大怪我して泣くなよ!?」
黄鬼だけが前に出て、蒼を睨む
蒼は目を瞬かせる
蒼「あれ?一人でいいの?」
黄鬼「お前なんて、俺一人で十分だ!」
開始の合図もなしに、黄鬼はすぐさま蒼との距離を詰める
黄鬼、真っ直ぐ殴りかかる。蒼は余裕な表情で棒立ち
黄鬼は自身が早過ぎて捉えきれてないと思いそのまま突撃
ドゴンッ!と音を立てて砂埃が舞った
蒼は身支度を済ませて朧が買ってきたおにぎりを食べている
対面で朧も眠たげな表情でおにぎりを頬張っている
蒼「冷蔵庫は空っぽ。あるのはカップ麺とかそういう即席もの」
朧「掃除もしてないみたいっスね」
インスタント味噌汁を啜る朧。全体的に埃っぽい場所を思い出し、眉間に皺を寄せる
蒼「そうだね。この主の部屋だけは綺麗で、冷蔵庫もある。流石に中身はなかったけど」
蒼(冷蔵庫やミニカセットコンロ、レンジなど。台所に行かなくても食事も済ませられる環境)
蒼、視線を別場所に移す
蒼(パソコンも本棚もある。鬼を監視するモニターもあるし、鬼に指示の出せる指揮棒まで……)
蒼「前の主は、よほど鬼と暮らしたくなかったみたいだね」
朧「そのようで。主もそうしてみては?」あいつらと関わるのが面倒だという顔
蒼「そんなことする奴じゃないのは、わかってるでしょ?」ニヤリと笑う
蒼(前の主の尻拭いで来たけど…ここが荒れてるの、普通にムカつくし)
朧「うん、まあ……まずはこの館全体を掌握するってところっスか?」
蒼「そうだね。じゃ、さっさと食べて寝ている鬼たちを叩き起こしに行こうか」
朧「御意」
蒼はモニターに映る鬼たちを見つめて、いたずらっ子の様に笑みを浮かべる
朧「ちょい待ち。ご飯粒ついてるっス」
早速動こうとした蒼を止める朧。葵の頬についている米粒を摘んで自身の口に入れる
蒼「あ、ありがとう……」照れ+ちょっと気まずい
○赤鬼の部屋(カーテンが閉まっていて薄暗い)
襖を大きく開けて、蒼乱入
蒼「おはよー!赤鬼!」
赤鬼「……あ?はあ!?なんでここにいるんだよ!?」
赤鬼は布団から勢いよく起き上がる。構えるが蒼の後ろにいる朧にたじろぐ
蒼「起床時間はとっくに過ぎてるんだけど?」
赤鬼「誰があんなスケジュール守るかよ!」
赤鬼は壁に貼られている1日のスケジュール表。※ボロボロ
赤鬼「つーか前の主は戦闘の仕事さえすれば何も言わなかったぞ!」
蒼「その仕事も完璧にこなしてないやつがよく言うわ……」
蒼は書類に記載の内容を思い出して苦笑い
記載内容 仕事:中途半端(飽き性か?)
蒼「今日はいろいろとやることあるから、居間にいて」
赤鬼「誰が従うかよ!」キレ顔
朧「……」静かに睨む
赤鬼「アッ、居間に行きます」そそくさと部屋を出る
○居間
鬼を全員叩き起こし、満足そうな笑みを浮かべる蒼
鬼は全員眠そうな顔。不服そうな顔も(特に赤鬼)
蒼「今日はこの館の掃除をしてもらうから」
赤鬼「なんで俺らがそんなことしなきゃならないんだよ!」
緑鬼「そ、そうですよ。前みたいに業者に頼めばいいじゃないですか」朧にビビりながら
蒼「業者……?」蒼は眉をピクリと動かす。
蒼(確かこの館に入れるのは、主と従者一人、ここで召喚した鬼のみだったはず。それさえも前当主は守らなかったってこと?)
蒼「……前当主が禁止事項を破ってるだけ。これからは私がしっかりルールを守らせるからね」
黄鬼「俺らの生活にいちいち口出ししてんじゃねぇよ!昨日来たばっかの新入りがよ!」青筋を立てて
緑鬼「や、やめなよ黄鬼くん…」
今にも蒼を殴りかかりそうな勢いの黄鬼。そんな黄鬼を止める緑鬼
蒼はその様子を眺め、呆れた表情。
蒼「ピーピーうるさいな。主だから主ヅラするって」
黄鬼「うるせえ!どうせその鬼がいないと何もできないくせに!」
朧を指差し大声で叫ぶ
蒼「なるほど。弱そうだから舐められてるってことか。じゃあ、相手してあげるよ」
蒼「全員でかかってきてもいいからね」舐めた態度は舐めた態度(笑顔)で返す蒼
朧(あんま主のこと、怒らせないでほしいもんだ)眉間に皺を寄せる朧
○広い庭(稽古場としても使われるため広く物が置かれていない)
蒼「さ、どこからでもどうぞ?」護符を手に持ちつつ
黄鬼「大怪我して泣くなよ!?」
黄鬼だけが前に出て、蒼を睨む
蒼は目を瞬かせる
蒼「あれ?一人でいいの?」
黄鬼「お前なんて、俺一人で十分だ!」
開始の合図もなしに、黄鬼はすぐさま蒼との距離を詰める
黄鬼、真っ直ぐ殴りかかる。蒼は余裕な表情で棒立ち
黄鬼は自身が早過ぎて捉えきれてないと思いそのまま突撃
ドゴンッ!と音を立てて砂埃が舞った


