私の恋はこんな風に、実る前にポタリと落ちてしまった。
でも、それを私は不幸だとは思わない。
大切なことを教えてくれたし、大切な時間を過ごさせてくれた。
二年生になって、クラスはみんなバラバラになってしまった。でも、きっと失われることはないのだと思う。
——いや、ないと断定しよう。
どうして、私が最後を語ったのか、君はわかったかな?
それは、私がこの物語をまとめたいわば編集者だからだ。そして、実らない恋をした唯一の人だから。
「わたあめ」みたいに柔らかい頬っぺたを持っていて、「風花」のようにこのグループで舞ってくれた一葉ちゃん。
「ヘアピン」をそっけなく着けて「霜柱」のようにザクザクとこのグループを広げてくれた花梨ちゃん。
「赤リボン」を身に着けて「水あめ」のようにこのグループの皆を離さなかった、私、凛音。
「オーロラ」のように輝きながら、先頭に立ってこのグループを引っ張ってくれた海虎くん。
「風」のようにいつの間にか現れて、いつの間にか消えてしまう、そんな風にグループを見守ってくれた秀雪くん。
本当にありがとう。
もしかしたら、もう気づいているかもしれないけれど、この物語を書いてくれた人たちのこえを最後に載せておこう。
これで終わりだけれど、もちろん、私たちの物語はきっと、どこまでも続いていく。
——私たち五人がもっと特別な存在になれるその時まで、待っててね。
ばいばい。



