【【私は、叶わない恋と知りながら、秀雪くんのことが好きだ】】
こういうことを言うと、多くの人は「弱気になるな!」とか「まだチャンスはあるでしょう!」とかそういう前向きな応援の言葉をかけたくなると思う。
その通りだ。実際、このグループはまだ誰も付き合ってはいないし、秀雪くんに好きな人がいるかさえもわからない。第一、告白すらしていないので、その恋が苦いチョコレートのように終わってしまうというのは客観的に言えば強引的な考えなのだ。
でも、どこかなんとなく——私の勘違いかもしれないけれど——彼の周りから放たれる空気からそう感じてしまうのだ。彼が私を見るときの目はただ友達でありたいというものに過ぎず、将来を透かした期待しているものでは到底ないと感じるのだ。ホットココアのように温かい関係にはなれるけれど、沸騰することはない——そんな距離に、私は置かれているのだと思う。
自分でいうのもおこがましいことだが、実は私は中学時代までで何人もの彼氏ができてきた。その全ては、相手からの告白によるものだった。私はその人を傷つけたくなくて、「その人のことが好きになるかもしれないし」という理由で、多くの場合はその人と付き合ってみた。そして、私は好きという感情を心に植え付けるのだった。でも、そんなの長くは続くはずもなかった。価値観の違いや冷めた感情の表れにより、すぐに終わりを迎えるのだ。
だから、秀雪くんのことを好きになったと自覚したとき、もうこの人しかいないんだと感じた。きっとこの先も、自分から空へ飛ぼうとすることなんてきっとない。人生で最初にして最後のことなのかもしれない。でも、秀雪くんの幸せを願う限り、どうしていいのかわからないのだ。今まで自分からではなく、相手から求めてきてもらった弊害がここで出てきてしまうなんて。
ただ一つ、確かなことがあるのだとすれば、秀雪くんとの恋が実らなくてもいいから私は区切りをつけるべきなんだと思う。仮に、彼に振られても、この一年間五人で過ごしてきた思い出は絵画と違って色褪せることは決してないし、私をこの五人の中にいつまでも存在させ続けてくれるはずだ。
とある人から、私は五人——花梨、一葉、凛音、秀雪、そして海虎——で過ごした一月から二月のことを話してほしいと言われている。前書きを書くのはいつでもいいと言われたので、私はこの前書きを一月の初めに綴っている。そしてもう一つ、自分と同じ性別の子の名前は明かさないでほしいといわれているから、「風花みたいな子」と「霜柱みたいな子」と呼ぶことにしよう。
それでは物語の始まりへ、いってらっしゃい——。
***
こういうことを言うと、多くの人は「弱気になるな!」とか「まだチャンスはあるでしょう!」とかそういう前向きな応援の言葉をかけたくなると思う。
その通りだ。実際、このグループはまだ誰も付き合ってはいないし、秀雪くんに好きな人がいるかさえもわからない。第一、告白すらしていないので、その恋が苦いチョコレートのように終わってしまうというのは客観的に言えば強引的な考えなのだ。
でも、どこかなんとなく——私の勘違いかもしれないけれど——彼の周りから放たれる空気からそう感じてしまうのだ。彼が私を見るときの目はただ友達でありたいというものに過ぎず、将来を透かした期待しているものでは到底ないと感じるのだ。ホットココアのように温かい関係にはなれるけれど、沸騰することはない——そんな距離に、私は置かれているのだと思う。
自分でいうのもおこがましいことだが、実は私は中学時代までで何人もの彼氏ができてきた。その全ては、相手からの告白によるものだった。私はその人を傷つけたくなくて、「その人のことが好きになるかもしれないし」という理由で、多くの場合はその人と付き合ってみた。そして、私は好きという感情を心に植え付けるのだった。でも、そんなの長くは続くはずもなかった。価値観の違いや冷めた感情の表れにより、すぐに終わりを迎えるのだ。
だから、秀雪くんのことを好きになったと自覚したとき、もうこの人しかいないんだと感じた。きっとこの先も、自分から空へ飛ぼうとすることなんてきっとない。人生で最初にして最後のことなのかもしれない。でも、秀雪くんの幸せを願う限り、どうしていいのかわからないのだ。今まで自分からではなく、相手から求めてきてもらった弊害がここで出てきてしまうなんて。
ただ一つ、確かなことがあるのだとすれば、秀雪くんとの恋が実らなくてもいいから私は区切りをつけるべきなんだと思う。仮に、彼に振られても、この一年間五人で過ごしてきた思い出は絵画と違って色褪せることは決してないし、私をこの五人の中にいつまでも存在させ続けてくれるはずだ。
とある人から、私は五人——花梨、一葉、凛音、秀雪、そして海虎——で過ごした一月から二月のことを話してほしいと言われている。前書きを書くのはいつでもいいと言われたので、私はこの前書きを一月の初めに綴っている。そしてもう一つ、自分と同じ性別の子の名前は明かさないでほしいといわれているから、「風花みたいな子」と「霜柱みたいな子」と呼ぶことにしよう。
それでは物語の始まりへ、いってらっしゃい——。
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