——恋は、時に雨上がりの一瞬の虹のように輝き、時に真っ暗闇の中訪れる豪雨のように残酷だ。
わたしたち五人——花梨、一葉、凛音、秀雪、そして海虎は、高校生として特別目立った存在にはなれなかったけれど、今日も、そして明日もきっと五人で時間を共有するのだろう。いわゆる「仲の良い男女グループ」。そしてその一員が、わたし。
そんなわたしたち五人は、誰もが胸の奥深くから「恋」が芽生えているはずだ。誰かは誰かを好きであり、その誰かもまた誰かを好きである。けれど、全員がその恋を大切にできるのは、あくまで理想論にすぎない。五人という運命が定めた奇数のわたしたちが、そんな甘い結末を許されるはずもない。
ただわたしたちの一年を語るだけでは、君が見つけた意味がないような気がする。
せっかくここに辿り着いてくれたのだから、これからこの物語を読み進める君が、わたしたちを見つけてくれない?
この先に進むなら、もう拒否権はないよ。
……そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。
君はこれから、五人それぞれの世界が紡ぐ物語を拾い集めることになる。それがそれぞれ誰の世界から見たものなのか、当ててみてほしい。そして、誰と誰の糸が結ばれ、誰の糸がほどけてしまうのか。あるいは、誰も結ばれないのかも当ててほしい。
つまり、わたしたちと恋の行方を見つけるのが君の役目。
とはいえ、人によってはそれだと難しいだろうから、答えがある場所を先に教えておこう。一つだけ見てから読み進めるでもいいし、全部答えを知らないまま読んで、最後に答え合わせをするでもいい。それは君に任せるよ。ただ、知りたい答え以外の所を読まないように、気を付けてね。
答えは上に示した通りの所にあるよ。必要なら、目次から探してみてね。
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1章 〇〇(女の子)の視点 ⇒〇〇(女の子)のこえ
2章 ??(女の子)の視点 ⇒??(女の子)のこえ
3章 ××(男の子)の視点 ⇒××(男の子)のこえ
4章 ■■(男の子)の視点 ⇒■■(男の子)のこえ
5章 ▼▼(女の子)の視点 ⇒▼▼(女の子)のこえ
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じゃあ、前置きはここぐらいまでにして、それでは物語の始まりへ、いってらっしゃい——。



