コンドミニアムの入り口で、園崎があたふたしている。
彼は私が冬城組位に仕込んだカメレオンの一人だ。

気がつけば極道の世界にいた彼は極道向きの男ではなかった。
私は真っ先に彼を口説いて味方にした。

「園崎、今晩、決行するわ」
いい歳したオジさんが涙ぐんでいる。
真夏のリベリオンは私に劇的に恋に落ちてくれた京極清一郎のお陰で予定より早く終わりそうだ。